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まさかそう聞かれるなんて思わなかったから驚いていると、
「まっすぐ帰るって言ったじゃん。アニメ見るって。なのに、なんでかなって」
「そう、だったけど、… ごめっ、連絡しなかった。ダメだったよね… 」
なんで怒ってるんだろう。
さっきまで普通だったよね？
なんで、いきなり、
だけど、怒って欲しくなくてそう言うと、
「… ダメじゃねーけど、俺の方こそごめん」
ふっかこそ、
なんであの時女の子と一緒だったの？
あの子はだれ？
お店の子？
聞けなかった。
やっぱ、無理。
だから、
「なんでふっかが謝んの…？」
見当違いなことを口走っていた。
だけどふっかは、
「偶然会ったって言ってるのに、そんな時わざわざ俺に連絡する事でもないだろーし、おかしな事言ったなって思ったから… 。ごめん」
「… わざわざ連絡した方がいいなら、そうするよ？」
それでふっかの気持ちが落ち着くなら、ちゃんとする。
俺なら嬉しいし、安心するから。
そんな思いで言ったのに、
「その必要はないよ。ただね 、…… 」
口籠る様子に、なに？って小さな声で尋ねる。
どうしよう、何を言うんだろう？
胸がぎゅうって、痛い。
「蓮って呼ばないで」
「え？」
「さく、俺のこと名前で呼ばないのになんであいつのことは名前で呼ぶの？」
「何？なんでそんな事… 、」
「やなんだ。めっちゃ嫌。
他の男の名前呼ぶなよ」
苦しげにそう言って、俺の手を引くとソファに押し倒してきた。
「ふっか… っ」
びっくりしてふっかの顔を見上げると、噛み付くようなキスをされた。
そして、
「たつや」
「っん 」
服の中を弄る手に体がビクリと震える。
「辰哉って呼んで」
胸の突起を爪で引っ掻いて、快楽を導く触り方をされたら堪らない。
「あ … っ は んっ…っ、つや 、た… つや … っ」
「うん。嬉しい」
気持ちいいを引き出すふっかの指先が敏感な箇所に触れる。
「あ ぁっ、ひ ゃっ あ… っ、たつ、たつや ぁ 」
「うん。そうだよ。いい子」
嬉しそうなふっかの顔がまた近づいて、口づけを繰り返す。
あとは攫うように抱かれた。
意識が朦朧とする中、愛してると呟くふっかの表情が辛そうで、泣かないでと思いながら手を伸ばしたけど、
届いたかどうか分からない。
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作者名：chugi
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年2月4日 21時
