ロイヤルミルクストーリー (ページ17)

今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:40,007 hit

17 ページ17

MASAYA side

「定番なんですが、アッサムティーがいいと思います！」

「定番中の定番やな」

「でも誰もが好きなやつやん。俺はいいと思うで」

「やった！」

「採用！」

「「早っ」」

「好評やったらテイクアウトにもしよう。ティーバックも付けて」

「それええやんかー」

章大さんにそんなん言われんの一番嬉しい。

「俺も色々考えたんやけど、アッサムに合うならパウンドケーキとかアップルパイも取り入れたいな。あと、焼き菓子」

「マカロン！？店入った瞬間めっちゃバニラのいい香りがしてるもんっ」

「アッサムに合わすならもうちょい甘くてもいいかも」

食べてみって、トレイに乗ったたくさんのマカロンは美味しいに決まっていて、

「やばっ、めっちゃ美味しいしかわいいっ！」

「そやろ？」

笑う章大さん。

「アッサムにミルク入れても合うと思うねん」

「俺の好きなミルクティー … 」

そう呟いたら章大さんも頷いて、

「俺も好きやな。茶葉は大倉に取り寄せて貰おうや」

おんなじなん嬉しいっ！

「たっちょんは今夜帰ってくるんやろ？」

「うん。会ったら話しとくわ」

「ほなら来週にはメニューに出せるな？スィーツのチョイスは章ちゃんと佐野くんに任せるで？」

「はいっ！」

「お前今日閉店後残れる？」

「はいっ」

「んじゃあ、その時に打ち合わせな」

やったぁ！！章大さんと一緒に愛の共同作業や！

「声出てるって」

冷たい視線も気にしない！

「ほんま佐野くんは章ちゃんが好きなんやね」

「はい！大好きですっ」

「煽るな、マル」

「だって面白いねんもん。佐野くん応援してるで」

「うわ、マジで？ありがとうございますっ！」

「もうええって。佐野、出入り口の掃除と水撒きまだやろ？早よせなお客さん来るで」

呆れ顔の章大さんもかわいい。

「はいっ、行ってきまーす！」

今日もいい天気や。

この前のキスはスルーされている。

章大さんは大人や。

俺なんてあの晩帰ってからもドキドキが止まらへんかった。

意識して欲しいと思う。この場合どうすればいいんやろ？

誰か教えて〜恋のノウハウ！

.