ロイヤルミルクストーリー (ページ27)

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「 … ひどいっ、しょーたさんっ」

「ひどいのはどっちや」

「俺が不能になったら責任取ってくれるんっ？」

「誰が取るかっ」

「ひどっ、俺まだシたことないのに… 」

しくしくとベッドに顔を伏せてまだ痛む箇所を押さえる。

初めて味わう衝撃にマジ脂汗。

「そんなに言うなら見せてみ！なーんて言うと思ってるん？」

「章大さんのえっち」

「アホ」

「ひど過ぎるっ」

「飯出来たから食うで」

さっきからする良い匂いに顔を上げると、テーブルに置かれたのはオムライス。

「食べるっ！」

がばっと起きて、瞬間移動。

「お前、やっぱ大袈裟に言うてたやろ」

「言うてません。ほんまやもん。僕チェリーやもん。いただきますっ！」

「今どきの高校生は恥じらいも無くあからさまなんや… 」

「んっま！章大さんご飯作るのも上手いんすごいなぁ！」

「そりゃどうも。それ食べたらもう帰りな」

「ふやや、しょーしゃたんとこことまりだいっ」

「あかんし。つーか、俺帰るもん」

「 ……… しょーたさん家泊まりたい」

「ぜっったいっ、いや！お前ぜったいなんかするしっ」

「なんかせんかったらええんっ？って、無理やーっ。なんもせん自信がないっ！」

「お前、最低やな。とにかく早よ食えって」

「シュークリームは？まだクリーム詰めてへん」

「明日の朝早よ来い」

「あ、俺明日から学校や … 」

すっかり忘れてたけど、夏休み終わりやん。

「お前 … 、それなら今日はもう早よ帰らなあかんやろ。マルには言うてあるんか？どうせ忘れてたんやろ？」

「はぁ… 」

「もぉ、しょうがないやつやなー。マルには俺から伝えとくから早よ食って帰れ。シュークリームは朝に完成しとくし、おさらいはまた後日にしよう」

「学校いやや… 、章大さんに朝から会えへんっ」

「学生は勉強も頑張らなあかんやろ」

「学校辞めてここのお店で働きたい… 」

「そんなんあかん。学校には、せめて高校だけはちゃんと卒業せーよ。親御さんに心配掛けんな」

「…… うん」

「その落ち込みよう、マジ分かりやすいやっちゃなー。俺も帰るし早よ食って片付けるで」

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