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2ヶ月に一度通っているカウンセリングの予約を週末の夜に入れていたのを忘れていて、
廊下ですれ違った佐野にその日は帰りが遅くなると伝えたら、部屋の鍵をくれと言われた。
「晩ご飯作って待ってるから。何食べたい？」
「 … そんなんええよ」
「なんで？俺結構上手なんやで？ そや、カレーでもいい？しょーた先生好きやん？それに明日は 、」
「え？」
「 …… や、何もなーい。取り敢えずカレー作って待ってるし、早く帰って来てね」
まるで彼女やな。
未成年相手におまけに教え子やなんてホンマ何やってんねんやろ、俺。
いくらあと2年で二十歳やからって、あかんやつ。
しかも、男。
「 … そういや、あいつなんで留年してたんやっけ？」
成績は優秀、真面目で教師受けもいい。
なのに、留年？
意外と知らない、佐野のこと。
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「こんばんは。最近の様子はどうですか？」
「こんばんは。… あいかわらず変わりありません」
「そう。それは良かった」
久しぶりに訪れた診察室には、主治医の丸山先生がいつもと変わらないほんわかとした雰囲気を醸し出していた。
「変化がない事は良いことやね」
「はぁ、そうですけど … 」
「何か思い出した事はありますか？」
「 いいえ、何も。ただ … 」
「ただ？」
「 いや、その … っ、生徒との距離感が近くなっていて戸惑ってるってゆーか」
「ああ、６月に転校生して来たって言うてた子？確か、留年してたんやっけ？」
「はい。なんでそうなったのかも知らなくて、入学する時に提出してもらう家庭調査書を見たんです。じゃあ、病気療養の為と書いてあって」
「 … そう。大病を患っていはったんかな？完治してるんならいいね」
「まぁ、そこまでは記載されてなかったんですが … 、ほんと変わった奴で」
「でも、懐かれてるんですよね。かわいいやないですか」
「 ふふ、俺よりデカいわんこみたいな奴ですよ？」
緩やかな時間。
診察はほぼ談話で終わる。
「最後にいつもの質問をしますね」
「 はい 」
「大倉さんはお元気ですか？」
「 …… わかりません」
「そうですか。 … 今日は以上です。また2ヶ月後に来てください」
病院を出ると外はとっくに陽は落ちて少し肌寒かった。
季節はもう秋やのに、俺の原因不明な記憶障害は一向に治まらない。
── 誰かをすっぽり忘れるなんて、そんな事あるの？
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chugi(プロフ) - 華月さん» 記憶喪失ネタを思いついたのですが、きっと書き切れないだろうとこんな短編に😆お互い大事過ぎて切ないのがお伝えできていれば😊さのやすの未来に幸あれ！！コメントありがとうございますー❣️ (2022年1月30日 21時) (
レス) id: 74696fc9b7 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - うわぁぁぁ😭😭😭佐野くんのまっすぐ過ぎる愛情も、愛ゆえにそうしそうなヤスくんも…いとしすぎて切ない😭😭😭さのやすの未来に幸あれ！！ (2022年1月30日 21時) (レス) @page48 id: a0ab68cfff (このIDを非表示/違反報告)
chugi(プロフ) - めろんぱんさん» わたしの方こそありがとうございますっ🥲 (2022年1月30日 13時) (レス) id: 74696fc9b7 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - はぁぁあすきです ありがとうございます涙 (2022年1月30日 12時) (レス) @page48 id: 778b61c141 (このIDを非表示/違反報告)
chugi(プロフ) - 華月さん» 難曲と外での歌唱にもしかしてまた届かないんじゃ…😨との心配を吹き飛ばしてくれましたね😆ほんと良かったー❣️佐野くんブログでしょーたさんに報告した事言ってくれないなーと待機中でございます^ ^うへへっこちらこそありがとうございます！ (2022年1月19日 8時) (レス) id: 74696fc9b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chugi
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作成日時：2020年9月27日 9時
