普通じゃない ページ6
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俺には記憶がない。
高い空を見上げ、雲と青、太陽の光りのコントラストを考える。
9月なのにまだ暑い日差しの屋上に寝転んで、呑気に何やってんるんやと誰も咎める事もなく。
… あー、ちゃうなぁ。
ひとりおったわ。
「 またそんなとこでサボってんの、見っけ！」
案の定、やって来よった最近懐いてきてる教え子くん。
佐野晶哉 、高校2年生。
俺のことを安田先生やなくてしょーた先生って呼ぶ、保育園児みたいな訳あり留年生。
まぁちょっと、変わり者のDK。
だって、俺なんかに懐くん可笑しいって。
「サボってないし。昼休みやしー」
軽口叩いてまた空を仰ぐ。
隣りでは佐野もほなら俺もーっ て、おんなじように寝転がって、
いつもの光景。
側から見れば、仲の良い教師と生徒？
でも、出会いは最悪。
朝の通勤電車、珍しくもない痴漢に遭遇したある日のことやった。
小柄で女顔に近い俺にはこの手のことは既に慣れていて、だけどその日はたちが悪かった。
ケツをまさぐられ、いつもなら撫で回して自分の昂りを押し付けて独り善がりの動きをして果てるのを待つ狭い密集。
きしょ って嫌悪感はとうに無くなっていて、とにかく早く終わってくれって無感動に耐えるだけ。
だが、そのときばかりはベルトを外され、そいつの手がスラックスの中に入ってこようとしたからビビった。
前を揉まれて、不覚にも反応しようとする自分に焦りを感じて、思わずそいつの手を握って止めた。
後ろは振り向けない。
いつもよりあまりにも人が多過ぎた。
間違いなく動揺していて、まともな判断は出来ていなかった。
だから、声を殺して固まっていた。
無遠慮に下着の中に入ってきた分厚い手に息が上がる。
最悪。
くそっ。
先端を爪で引っ掛けられ、擦られる。
気持ち悪いっ。
相手の息が耳元に触れて、とうとう吐きそうだと思った時、
「 おっさん何やってんねん。次、降りようか」
タイミングよく停車駅に着いて扉が開いたのと同時に人混みが動き出す。
腕を引かれその流れに乗ってホームへ出ると、
細身の青年が痴漢男を駅員に引き渡している光景を茫然と見つめていた。
「 大丈夫？」
「はぁ、…ありがとう、ございます」
若い … 高校生？
でも見た事がない制服だった。
つか、高校生に助けてもらうとかあり得へん、恥ずかしい。
「 本当に？それ … 」
彼が何を指しているのか一瞬分からず、
気付いた時にはまた腕を引かれ男子トイレに連れて来られていた。
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chugi(プロフ) - 華月さん» 記憶喪失ネタを思いついたのですが、きっと書き切れないだろうとこんな短編に😆お互い大事過ぎて切ないのがお伝えできていれば😊さのやすの未来に幸あれ！！コメントありがとうございますー❣️ (2022年1月30日 21時) (
レス) id: 74696fc9b7 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - うわぁぁぁ😭😭😭佐野くんのまっすぐ過ぎる愛情も、愛ゆえにそうしそうなヤスくんも…いとしすぎて切ない😭😭😭さのやすの未来に幸あれ！！ (2022年1月30日 21時) (レス) @page48 id: a0ab68cfff (このIDを非表示/違反報告)
chugi(プロフ) - めろんぱんさん» わたしの方こそありがとうございますっ🥲 (2022年1月30日 13時) (レス) id: 74696fc9b7 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - はぁぁあすきです ありがとうございます涙 (2022年1月30日 12時) (レス) @page48 id: 778b61c141 (このIDを非表示/違反報告)
chugi(プロフ) - 華月さん» 難曲と外での歌唱にもしかしてまた届かないんじゃ…😨との心配を吹き飛ばしてくれましたね😆ほんと良かったー❣️佐野くんブログでしょーたさんに報告した事言ってくれないなーと待機中でございます^ ^うへへっこちらこそありがとうございます！ (2022年1月19日 8時) (レス) id: 74696fc9b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chugi
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年9月27日 9時
