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「へ!? なんなん、それ。章ちゃんなんて返事したん?」

「……考えたいから返事は待って、ってゆうたって。けど、その話って一週間前の事やから、今どうなってんのかわからん。てか、情けないけど、どうすんのか怖くて聞けてへん」


色々あったけど、嫌いで別れた訳じゃない、2人。

大倉は未練タラタラみたいやったけど、章ちゃんはそんな感じではなかった、はず。

正直、わからん。
時間が経ってば経つほど、自信がない。

けど、あの後確かめる事ができんかった。

もしも、が怖かったから。


「じゃ、俺聞いてみるわ」

マルがスマホを取り出す。

「俺はヨリ戻さんと思うで?」

そう言いながら、章 大の番号に掛けようとするのを亮は止めた。

「── マル、おまえホンマええ奴やなぁ。でも、大丈夫や。…ありがとうな」

「聞かへんの?」

「おん。なんか、話せて楽になったってゆーか、ホンマは大倉がどうのこうのじゃないのわかってるん。おまえには弱音吐いたり格好悪いとこばっか見られてるけど、明日はちゃんと章ちゃんに気持ち伝えて、幼馴染み終わらすから」

「亮ちゃん。…亮ちゃんは格好悪いとこも格好良いで?やから、自信持ってええと思うねん」

「なんか、おまえにそんなん言われる日が来るとは思わんかったわ…」

「えー!何それっ!」

オーバーリアクションのマルに亮は苦笑する。

「マルが親友で良かった。ホンマにありがとうな」

「亮ちゃん…、それホンマに思うんやったら、アメリカ美女紹介してなぁ?」

「おん。居ったらなんぼでも紹介したるわ」

「やった!」

楽しみにしとくわって、どこまでも明るくノリのいいマルに救われる。

いつでもそうやった。

マルはホンマにええヤツや。




そして、俺は ──




あくる日の夜、

緊張の面持ちのまま章ちゃんに電話を掛けた。








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chugi(プロフ) - お昼ご飯にしてやるさん» またのお越しをありがとうございますっ♪私も再読… 拙くて恥ずかしいっ(≧∇≦)けれど、そう仰って頂けてめっちゃ嬉しいです^ ^ 本当、書いて良かったなぁって思います。素敵なコメントをありがとうございました。よかったら、またお越し下さいね。 (2019年11月16日 16時) (レス) id: f4059ec95f (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯にしてやる - コメント失礼シマス。だいぶ前にこの作品を拝見させていただいたのですが題名を忘れてしまい、必死に探してやっと見つかった今日……機内の亮ちゃんの泣いている表現の仕方が印象的で、喪失感があふれていて忘れられずに引きずっていました。好きです(唐突) (2019年11月16日 1時) (レス) id: 0ff268ad35 (このIDを非表示/違反報告)
chugi(プロフ) - ☆さん» 幼馴染み、最高ですよね!私の中ではヤンマーがどんぴしゃやったので、書けて本当に楽しかったです^ ^ コメント、ありがとうございました!v (2019年5月13日 23時) (レス) id: f4059ec95f (このIDを非表示/違反報告)
- 返信コメントありがとうございます!私も、幼なじみ系のせつないけれど最後はハッピーエンドになる物語が大好きです(*´-`) (2019年5月13日 0時) (レス) id: fa9c788b28 (このIDを非表示/違反報告)
chugi(プロフ) - ☆さん» WASABIも読んで頂きありがとうございます!コメントまで、感激でございます^ ^ 当初、亮ちゃんの一方通行な恋で両想いになるか悩みましたー 笑 でも、やっぱハッピーエンドが大好物なのでv ヤスくんサイドは気長にお待ち頂ければありがたいです!(*^ω^*) (2019年5月12日 20時) (レス) id: f4059ec95f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:chugi | 作成日時:2018年9月24日 10時

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