perfect world 3

12 ページ12

.



意地悪言う章大の下唇を甘噛みすると口角が上がった。


触るだけやから、お願いって耳朶を舐めたら涙目で睨まれたけど、それは了承の合図。

シャツ脱がしてもいい？って聞いたら小さく頷くんもうほんま可愛い。



「 … 裸で抱き合うん気持ちいーなぁ」


改めてそんなん呟いたら章大がクスクスと笑う。

小さな胸の突起を指の腹で押さえたり摘んだり、舌で舐めると感じてくれて漏れる甘い声。

章大のを布地の上から触って確かめると硬くなっていて、


「 忠義のも、触る … 」


伸ばされた手が下着の中に入り込んできた。


すでに湿っていて、章大の指が先端を掠めると先走りで濡れて扱くと更に溢れてくる。

口づけを交わしながら俺の手も同じ動きをして高みを目指す。

もっと気持ち良くなりたくて、お互いの硬いのを下着から取り出して重ねて握り合う。


「 … あ っ 、は ぁ … ん っ や ぁ 、それ っ、き もち っ いー … っ」


キスの合間に漏れる章大の喘ぐ声と表情にとてつもなく煽られる。

互いの先走りが滑りを良くして、もっと気持ちよくなって欲しくて擦る速度を速めた。


「 … イク っ？」


耳朶を舐めながら尋ねると、目を瞑ってうんうんと章大が頷く。

かわいい。

イかせたくて、先端を爪で引っ掻くと嬌声を上げて章大が白 濁を吐き出して、後を追うように俺も達する。


「 … は ぁ 、ん っ …キス 、して 」


求められるまま口づけし合って、余韻に浸る。


気持ち良くて蕩ける感じ。


「 好きや … 」

「 … おれも 」


見つめ合い、微笑んでまたキスを交わす。


愛おしい。


温かい気持ちが心と体に広がってゆく。


「愛してる」


何度言っても言い足りない、何度でも言いたい。


愛してる。

なんて素敵な言葉なんやろう。


章大に出会わへんかったら、きっと知らなかったこんな気持ち。


愛し過ぎると涙が出てくるんやなぁって、

誰かが歌っていたフレーズを思い出して、あの時は全然わからんかった感情やったのに、

今じゃ痛いくらいわかる。



それがなんだか嬉しい。


ねぇ、章大。



「俺も、忠義を愛してる」


幸せそうに微笑むこの腕の中の愛しい存在を、絶対手放したくないと思った。




何があっても章大の側を離れへん。





.

13→←11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す