無限大 short 2

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久しぶりの、珍しい相手からの着信に頰が緩んだ。



元気なん？ から始まって、お互いの近況報告。


亮 。


当人の決断に色々考えたり葛藤もした。

悩んだし迷ったし先の見えない不安に怯えたりもした。




なんで？

６人で頑張ろうって言ったやん。


最初は正直、責めの気持ちの方が強かった。


でも、悔しいけど、あいつの気持ちがわかってたから、声には出せへんかった。


たくさん話し合って、出した答えは別々の道。

やめる選択はなかった。

5人で前を向いて進む事を選んだ。



… それはそれで良かったのかも知れへん。


電話の向こうの相手の声を聞いてそう思う。


本人に確認してないから憶測でしかないけど。



「 章ちゃん」

「 んー？」

「 今度 飯行かへん？」

「いいよぉ。亮の都合のいい日でかまへんからまた連絡ちょうだい」


わかったー って、通話を終えてタイミングよく鳴ったインターフォン。



玄関のドアを開ければ、大倉。


「 いらっしゃい 」

「ただいまー」

「ふふ、おかえり」




ここ最近 大倉が帰宅するのは俺の家。




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