俺の彼女はガチ恋勢【東海オンエア】

#34 ページ34

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『ねぇ、としくん』

と「…なに」

『私の推しは、ずっととしみつだよ』

と「当たり前だわ」

ぶっきらぼうな言葉とは裏腹に、笑った。



と「これからは、ちゃんと思ったこと言って？」

『思ったことって？』

と「会いたいとか、寂しいとか」

と「…好き、とか」

照れながら言う。

尊いとか、かっこいいとか、そういうことはよく言うけど。

好きって、恥ずかしくて言えない私。

『重いって、言わないでね？』

と「重いぐらいでちょうどいいやん」

『うざくなって捨てないでね』

と「捨てるわけねえがや」

『…としくん』

と「ん？」

『すき』

キスしようとしたけど、自分からするのが恥ずかしくて。

ほっぺにしとこ。

としくんのほっぺに、ちゅ、とキスをした。



と「はぁ」

え、そこでため息？

髪をかきあげて、その場にしゃがみこんだ。

と「だめだ」

『えぇ？』

と「あれ。あの、お前がよく言うやつ」

『…尊い？』

と「それ」

と「可愛すぎ。殺す気？」



私を見上げて、目が合って、2人で笑う。

幸せ。

生きててよかった。



と「よし、行くか」

としみつが私の手を取る。

『どこに？』

と「りょうのとこ」

『えっ』

と「ぼっこぼこにする」

『え、やめてやめて』

と「うるせえ行くぞ」

私の手を引いて歩き出す。




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