#18 ページ18
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なんで俺がここにいるのか、どう説明したらいいのかわからんくて黙る。
虫「え、なんか僕に用事だった？…なわけないか」
さっきまで一緒だったしな、と呟く虫眼鏡。
て「あのー、あれ、最近俺がハマってるって言ってた子いるやん」
虫「あぁ、超美人で全然落ちない女ね」
まさかその女が虫眼鏡に片思いしてるなんて知らずに、ぺらぺら話してしまっていた。
て「その子が、ここに住んでんだよね」
Aの家を指差す。
虫「え？…え？」
て「俺も知らんかったんだけど。こないだスーパーで会ったじゃん」
虫眼鏡が、髪の毛をくしゃくしゃっと掻いた。
虫「待って。てつやのハマってる女が、僕の幼馴染のAってこと？」
て「そういうことみたい」
虫「…世間狭。」
ほんとにな。
虫眼鏡が、少し考えてから口を開く。
虫「…Aは、諦めたら？」
て「え？」
虫「全然落ちないんだら？もう、諦めたら？」
Aって分かる前は、ちゃかしながらもなんだかんだ応援してくれていた。
て「なんで？いいやん、諦めなくても」
虫「うーん…」
夜道で薄暗くても、虫眼鏡が俺の顔を見ないことが分かる。
虫「ごめん、完全に僕のエゴだわ。Aは、てつやにとられたくないなって」
て「なんだよそれ。お前彼女いるやん」
虫「そうだけど。Aは大事な妹みたいな気持ちでいるからさぁ」
虫眼鏡の煮え切らない態度に、イライラが募る。
なんだよそれ。
て「お前さぁ、Aがどんな気持ちで…」
『てっちゃん？』
あぶねえ。
勢いでAの虫眼鏡への気持ちを言ってしまうところだった。
ドアからAが顔を出している。
『なんか声聞こえたけど。どうかした…え、たいちゃん！』
虫眼鏡の姿を見て、家から出てきた。
俺の前を素通りして、虫眼鏡のところまで走る。
『実家きてたの？』
虫「ちょっと用事あっただけ」
『くるとき連絡してよって言ってるのに』
虫「すぐ帰るもん」
なにこれ、虚しすぎ。
Aの嬉しそうな顔。
俺にはそんな顔しないもんな。
その場にいるのが耐えられなくなって、俺は黙って立ち去ろうとした。
虫眼鏡の車の横を通り過ぎようとした時、助手席に人影が見えた。
彼女乗ってるやん。
もう、なにやってんだよ虫眼鏡。
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ちゅっちゅ(プロフ) - フラワーさん» てっちゃんらしさ、出てたでしょうか、、よかったです、、！いつもありがとうございますがんばります！！ (2019年7月7日 23時) (
レス) id: 28ddd181e2 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅっちゅ(プロフ) - なぁさん» 虫さん自信なかったのでそう言っていただけてとても嬉しいですありがとうございます、、！！次回作ちまちま更新していきますのでよかったら見てやってください！！ (2019年7月7日 23時) (レス) id: 28ddd181e2 (このIDを非表示/違反報告)
フラワー(プロフ) - 完結本当にお疲れさまでした。リダらしいというかありえる感じがよかったです。他の作品も引き続き楽しませていただきます。頑張って下さい。 (2019年7月7日 21時) (レス) id: 34909526e5 (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - 更新お疲れ様でした！虫さんと主人公の関係がとても好きでした…ゲロ甘エンド！てっちゃんらしいデレデレでとても素敵でした！もし次回作があれば、そちらも読ませていただきます！ (2019年7月7日 20時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
ちゅっちゅ(プロフ) - フラワーさん» コメントありがとうございます！とても励みになります〜！！そろそろクライマックスですがんばります！ (2019年6月21日 15時) (レス) id: 28ddd181e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅっちゅ
| 作成日時：2019年4月14日 2時
