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龍「流れるプール速度速いなぁ」
『こ、ここはいいんじゃない?』
龍「何で…、あ」
『ほら、あっちのスライダーあるとこ行こうよ!』
龍「…こわいんやろ?笑」
『こっ…!? こわくないもん!』
龍「じゃあ、入ろうや」
いじわるな龍友くん
たぶん海で流されちゃいそうって言ったの思い出して
わたしがこわがってるの気づいた。
そのくせにわたしに入らせたがる。
龍友くん、先に入って
大丈夫だからおいで って言ってくれる。
わたし、昔から泳ぐのとかあんまり得意じゃない。
だって陸上の生き物なのに
なんで水になんか入らなくちゃいけないのって
プールの授業の時思ってた。
泳ぐのは嫌いだけどぷかぷか浮いてるのは好きなの。
ミユにこのこと言ったら
めんどくさ!って言われちゃったけど。
『龍友くん、1周流されてきなよ。待ってるから』
龍「ひとりじゃ楽しくないやん笑」
『だってぇ〜…』
龍「こわくないで。俺がいる」
両手伸ばしてわたしのこと受け止めようとしてくれる。
…これってさっき言ってた抱っこってやつ?
さ、されたい。
でも、こわい。
頭の中その2つでぐるぐるしてて
あんまり龍友くんを待たせちゃ悪いって思った瞬間に
龍友くんのとこに飛び込んだ。
龍「ぉわっ…!?」
ザブーンッって音がして
2人水の中に沈んだ。
わたしが緊張のあまり思いっきり飛び込みすぎたみたい。
龍「ぷはっ、勢いよすぎ!笑」
『だ、だってこわくて…!』
龍「大丈夫、ちゃんと掴まって?そう、で、力抜いて」
龍友くんの首に手を回して
龍友くんはわたしの腰に手を回して
ほんとに抱っこされてるみたい。
流されてる感覚はなくて
龍友くんに守られてるよう。
…龍友くんの彼女になったら
毎日こんな感じなのかな。
わたし、龍友くんの彼女になりたいよ…。
龍「やればできるやん」
『龍友くんがいたからだよ、ありがとう』
わたしのこと先にあがらせてくれて
龍友くんが下からわたしのこと見上げてる。
真剣な顔でわたしのこと見つめて
手に触れた。
龍「やっぱ水着似合っとる。かわいい」
『み、水着が有能だから…』
龍「ううん、Aが着てるからかわいい。髪も、似合ってる」
ふわっと微笑む。
ずるい、ずるいずるい。
どれだけ好きにさせれば気が済むの。
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なかむらー(プロフ) - この小説大好きです!!ε=ヾ(*~▽~)ノ龍友くんカッコいいですよね…(〃▽〃)出来ればなんですが、ミユちゃんと玲於の話も読みたいです!!お願いします(*^^*) (2017年10月25日 13時) (携帯から) (レス) id: c55153cb3e (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - このお話に登場した ミユさんと玲於くんのお話も見てみたいな…なんて読みながら思ってしまいました笑やっぱり れもんさんのお話ダイスキです (2017年8月17日 12時) (レス) id: 248cb8d3b5 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜 - 私、このお話大好きです!できたら、続き読みたかったなぁ〜。なんて思ってます。 (2017年8月13日 18時) (レス) id: 9c6d73e990 (このIDを非表示/違反報告)
赤髪蓮(プロフ) - 私も2回目のひるなかで寝ちゃって友達に怒られましたw (2017年6月30日 20時) (レス) id: 6d39cb2fd3 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - SHiZUKAさん» いいお話が思い浮かんだら龍友くんのお話書くつもりです!その時はまたよろしくお願いします(*^^*) (2017年5月25日 0時) (レス) id: 67ec8e2b72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもん | 作成日時:2017年4月29日 15時