桃色フィルター -数原龍友-

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…眠い。


昨日結局龍友くんと話し込んじゃって

…というかわたしが一方的に話してただけなんだけど。


気づいたら日付け変わってて

お母さんに怒られると思って帰ったのに寝てるし。



龍友くんのこと考えてたらあんまりよく寝れなかった。



今日はミユと3回目のひるなかの流星。

もう内容覚えたし

やばい、寝そう…






ミ｢きゃ〜、何回見てもむりむりむり！｣






ミユが小声でわたしの肩揺らしながら言ってくる。


亜嵐くんのお声が今は子守り唄のよう…。





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ミ｢ひるなかで寝るとか意味わかんない｣


『見たかったよ、見たかったけど眠すぎた』


ミ｢亜嵐くんかっこよかったから許す｣






なにそれ って笑いながら

ちょっと遅めのお昼ご飯どこにする？って話してた。






ミ｢え、周平じゃない？｣


『どこ？あ、ほんとだ』






レストラン街歩いてたら

よく大学で一緒にいる友だちとお店決めてる周平がいた。


お店の看板から目を離して顔を上げた時

バチッと目が合ってしまって。


何となくだけど目をそらしちゃったのに。






周｢おでぶちゃん！｣






咄嗟に反応してしまって周平にケラケラ笑われてる。


ほんとむかつく…！






『ナルシスト！』






精一杯の仕返ししてミユの腕引いて周平から離れた。


ミユに仲良しかって言われたけど

そんなことないないない。




美味しそうなオムライスのお店見つけて

即決で入った。






ミ｢ねぇ、思うんだけどさ、周平ってAのこと好きなんじゃない？｣


『えー、ありえない』


ミ｢だって何かと話しかけてきたり、バイト追いかけて入ったり、いっつもAAうるさいし｣


『そうだとしてもわたしには龍友くんがいるので』


ミ｢いつ叶うかねぇ〜｣


『ちょっと〜？』






確かに今のとこ叶う感じは０ですけども。


あ、ミユに昨日の話してないや。

写真見せながら話しちゃお。



そう思ってバックから携帯出したら

タイミングよく電話が鳴った。






『え、あ、りっ…龍友くんだ！』


ミ｢電話？出な！｣






普通電話って席立ったりするものだけど

相手が龍友くんとなるとそんなの考えてられない。






『もしもし…！』


龍｢出んの早！笑 暇やった？｣


『暇…ではないけど、ミユとぐだってた』


龍｢邪魔した？今日はへこんでないかなって心配で電話しただけなんやけど｣






…優しい、優しい。

やっぱり大好き。




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