アソビゴコロ 〜Wedding？〜８【川村壱馬】

メッセージ ページ49

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久しぶりに一日休みが被って
寒くなってきたし部屋でゆっくり映画でも見るか〜って決まったおうちデート

急な呼び出しが壱馬先輩にきませんようにって願いながら
飲み物とかおつまみとかを用意する

幸いまだ危ない事件には関わってないけど
これから何が起こるか分からない
今は刑事ものとか見るの嫌だなぁ、






壱｢ちょっとトイレ｣


『はーい』






2人で相談して決めた映画は今話題の感動するという家族ものだ
涙腺が弱いわたしは家族というワードで既に泣きそう
壱馬先輩がくるまでにティッシュとか用意しておこうとソファを立とうとした時
ふと目に入ったテーブルに置かれた壱馬先輩のスマホ

勝手に見るのは良くない、と思いながらも
目に飛び込んできた名前と内容に目が離せない






壱｢お待たせー…っと、｣






画面を凝視してたことなんて露知らず
壱馬先輩は何ともない顔をして用意したお茶を飲んだ

何も返せずに ふ… と視線を落とすと
A？ と名前を呼んでくる

…あぁ、いつも
まだ気づかなくていい時なのに






『メッセージ、きてましたよ』


壱｢どうせ北人とかだろ｣


『ううん。………リサ、さん』


壱｢………リサ？｣






ずくん、と心臓が重くなった
壱馬先輩の口から女の人の名前が出ることさえ嫌で、息苦しくなる

内容読んじゃったけど
更に何人か他の女の子の名前もあった
壱馬先輩が浮気とかは考えられないけど
わたしといる時間が減ったのは確かだから
もしかしたら、なんて考えてモヤモヤする

スマホを確認すると
何秒か思考が停止したかのように固まる壱馬先輩

な、なにその反応
まさか、まさか本当に…、？






壱｢……誰だよ｣


『え？』


壱｢知らねぇんだけど。そもそも俺こいつのこと追加してねぇし。ほら｣






そう言って見せてくれた画面は
友だち登録してないユーザーです と表示されていた

でも確かに、昨日はありがとうございました ってご丁寧にハートまでつけて送ってきている

昨日は…壱馬先輩帰ってくるの遅かったけど、






『昨日、同期とご飯…だったんですよね？』


壱｢そーそー。…あ、途中から女来たな｣


『また行きましょうって送ってくるってことは、その人と話したりしたん…ですか？』


壱｢えー…、全然覚えてない。興味無さすぎて｣






どんな顔だったのかも分かんねぇ、と言いながら
迷わずにブロックを押した壱馬先輩

さすがのわたしも え！？ と思わず壱馬先輩の手を掴んだ




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