おめでとう ページ3
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『こればっかりは！わたしも黙ってられません！！』
壱｢言ったと思ってた｣
『ずっと気になってたんですよ！でも聞くのもなぁって思ってたのに…！』
壱｢大丈夫に決まってんじゃん。ほら、俺なんでも出来るから｣
『悔しい…、好き…っ！！』
壱｢はいはい、どーも｣
一緒にいたのはゼミの方ですか？っていう確認よりも
警察学校の試験に合格してた方が気になってしょうがなくて
帰ってきてすぐに問い詰めた
そしたら壱馬先輩らしい答えが返ってきて
わたしは何も言えなくなってしまう
何だか一気に脱力しちゃって
その場にしゃがみ込んだ
『…すぐにお祝いしたかったです』
壱｢いいよ、お祝いとか…｣
『だって、壱馬先輩の夢に近づいたのに』
合格したよって、わたしがいちばんに聞きたかった
吉野先輩からじゃなくて
壱馬先輩の口から聞きたかった
吉野先輩が今日言わなかったら
わたしはいつ知れたんだろう
想像以上にショックを受けた心
立ち直れない
顔も上げれない
そんなわたしを見て
相当へこんでると思ったのか
壱馬先輩は小さく咳払いした
壱｢…悪かったよ｣
『…うん』
壱｢とりあえず…受かってるから。前も言ったと思うけど4月から寮生活になる｣
『……うん』
壱｢はぁ…、もう｣
壱馬先輩が立ち上がって近づいてくるのがわかる
このままじゃ不貞腐れてる顔見られる
それは回避しようと急いで顔を後ろに向けたはずなのに
そんな考えなんてお見通しなのか
壱馬先輩は両手で頬を挟んで逃げられないようにしてきた
壱｢…今、言って｣
『な、にを？』
壱｢俺に言いたいこと、あるんだろ？｣
『…あるけど、遅いもん』
壱｢いつ言われたって嬉しいよ｣
伏せていた目を、壱馬先輩に向けた
確かに 嬉しい と言葉にした壱馬先輩は
見てわかるほどに照れていて
普段言わないことなのに
わたしのために言ってくれてるのが伝わってくる
心の底から 愛しい と思った
『壱馬先輩』
壱｢…ん｣
『おめでとう、』
壱｢…うん｣
『合格…おめでとう…っ！』
壱｢うん、ありがとう｣
少し困ったように
だけど照れくさそうに微笑んで
まっすぐに感謝を伝えてくれる
それだけで満たされる
わたしの方が吉野先輩より後回しだった
なんて子どもみたいな気持ち
吹き飛んじゃったよ
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つぇる - お久しぶりです^ ^本当に1番大好きな作品がまた読めることとても嬉しいです。やめないでいただいた事本当に嬉しいです。大変だと思いますがどうかゆっくりれもんさんのペースで書き続けてほしいです>_<応援してます。この作品と出会わせてくれてありがとうございます。 (2022年1月30日 18時) (
レス) @page35 id: 48c076a30b (このIDを非表示/違反報告)
かずみほ - おはようございます。11/7日以来毎週土日の更新を楽しみにしてるんですが、少し悲しいです。早くお話の続きが読みたいです。 (2021年12月19日 10時) (レス) id: 7f4f373820 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(??ω?? )(プロフ) - 主人公ちゃんの可愛さにメロメロ壱馬先輩ですね♡ (2021年10月10日 11時) (レス) @page48 id: e23f31558b (このIDを非表示/違反報告)
noona(プロフ) - 更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年9月12日 13時) (レス) id: 204a7d0311 (このIDを非表示/違反報告)
rii(プロフ) - ここ何日かで一気に読ませていただきました！壱馬の記憶がまた戻った所 昨夜読んでめちゃくちゃに泣いて今日目が凄く腫れてました笑 続きがほんとに楽しみです更新待ってます(^^) (2021年9月8日 19時) (レス) id: 22c06d6a15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2020年8月10日 2時
