アソビゴコロ 〜Wedding？〜８【川村壱馬】

保育士 ページ1

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昨日と打って変わって
ルンルンな日曜日

今日は午後から壱馬先輩がバイトということで
わたしもパソコンを持っていざ出陣！

働く壱馬先輩を見ながら模擬授業のプリントを作るんだ
なんて有意義で素敵な時間なんでしょう

壱馬先輩がずっとずっと前から
わたしの存在に気づいてたことも知れたし
それで今こうして一緒にいれるなんて奇跡だよね！

今日も壱馬先輩目当ての若い女の人がお客さんで来てるけど
そんなの気にしない、気にしない！

目立たない端っこの席に案内してもらって
何にしようかなーとメニューに目を通してたら
きゅまちゃ〜ん、と吉野先輩がお水を持ってきてくれた






『吉野先輩！今日バイトだったんですね』


北｢うん。俺は午前から入ってるから14時まで｣


『お疲れさまです』


北｢きゅまちゃんもね。教育実習中なんだよね？｣


『そうなんです。来週から早速模擬授業があって、プリント作り頑張ってます』


北｢えらいなぁ〜。尊敬する｣


『いやいや…吉野先輩だって素敵な保育士さんになられるんですし！』


北｢ね〜。全然関係ない学部なのによく頑張ったなぁ、俺｣






吉野先輩は在学中に参加したボランティアで
保育士の道に進もうって決めたらしい
学部が違ったから
独学で勉強して試験に合格して
自分で直接園に電話して実習したりして

内定決まったって壱馬先輩から聞いた時はうれしかったなぁ
吉野先輩みたいな保育士さんがいたら
わたしもその園に子ども預けたいもん

吉野先輩と子どもたちなんて
想像するだけで癒されちゃう






陣｢北ちゃん！忙しいねんから早く戻ってきてー！｣


北｢はぁーい｣


『すいません！長々と…』


北｢ううん、俺が話したかっただけだから。あっ、ごめん。注文決まった？｣


『はい！』






注文を伝えたら 待っててね〜 って
忙しさを感じさせない笑顔で厨房に入っていった

陣さん、久々に見たな
力矢さんにお世話になったからって
そのままお店に就職したって聞いてから初めて会った
タイミング悪くて会えてなかったのかなぁ

…あ、壱馬先輩が注文聞きに行ってる
外面の笑顔なのに胸がきゅーってなる

見とれてたらプリント終わんない！

参考書と睨めっこしながら頑張ってたら
お待たせしました〜って吉野先輩が注文したものを運んできてくれた






『ありがとうございます！』


北｢壱馬じゃなくてごめんね｣






…こんなかわいい顔で謝られて
許さない人なんているのかな……




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