刻み ページ37
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壱「…電話なっが」
『星羽くんも喜んでくれました!楽しみだなぁ、緊張するけど』
壱「来月からだもんな。疲れてたら無理にご飯とか作んなくてもいいから」
『だめです!そこは壱馬先輩のお…奥さんとして、然るべき行動をしなければ…』
壱「…ふは、そっか」
優しく笑って、頬をすり…と柔らかく撫でてくれる
それだけでまた好きになる
今ので何億回目?ってぐらい、ときめいて好きになる
『…壱馬先輩』
壱「ん?」
『写真フォルダ、見せて頂けませんか』
壱「絶対やだ」
秒殺…
想像ついてたけどここまで秒殺だとさすがにちょっとへこむ…
『ちらっと…!ちらっとでいいんです!』
壱「やだ。何企んでんだよ」
『好きな人の全部知りたいって思う乙女心です!』
壱「ますます怪しい。死んでもやだ」
ここで慎くんから聞いた話してもいいけど
話したら慎くんが餌食になってしまうし
話さないって約束したからそれはだめ、
こうなったら小芝居だ…!
『まさか…見せられない写真でもあるんですか…?』
壱「…あ?」
『浮気したんですね!!』
わざとらしく顔を覆って落ち込むフリ
あんまりこういうこと言うの良くないのかもしれないけど
壱馬先輩の反応…見たい
指を少しずらしてバレないように壱馬先輩の顔を見たら
完全に意地悪ドS俺様帝王の顔をしてて
血の気がサアァ…と引いていく
壱「…お前、ほんまに言うようになったなぁ?」
『あの…違…、』
壱「いつからそんな生意気になったん?俺にA以外の女がいるとでも?そこまであほやとは思っとらんかったわぁ」
『かず、ませ…ごめ、』
壱「…また玩具になって、俺に調教され直す?」
…まずい
こうなったら壱馬先輩は気が済むまで止まんない
壊れる、わたしの身体が壊れる…!
『壱馬先輩、やめ…っ!』
壱「…お前に拒否権ないから」
逃げても逃げても
壱馬先輩の熱い視線に何度も捕まって
これでもかってくらい愛されて
それはもうとろけそうな程にキスされて
零れて溢れる壱馬先輩の愛を刻み込まれた
『か…じゅまぁ…っ、せんぱ…!もっ…むり…!』
壱「…足りん?もっとここ欲しいやろ」
『やぁっ、だぁ…っ、!』
気づけば意識を失っていたみたい
隣でわたしを包み込むように眠る壱馬先輩が視界に入った
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ka - 最後のセリフ最高です、、泣 (2020年8月7日 2時) (レス) id: f02151f772 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - お忙しい中、更新ありがとうございます(; ;) (2020年8月2日 13時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - 壱馬先輩に嫉妬するのに自分は男の子に頼るのダメよーーー( ; ; ) (2020年7月31日 2時) (レス) id: 4132465481 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 更新ありがとうございます(泣) 主人公ちゃんの気持ち、めちゃくちゃ分かりますー!!色々あったから、不安になっちゃうんですよね…。主人公ちゃんのモヤモヤが晴れますように。 (2020年7月26日 14時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
マンゴー(プロフ) - 今日の投稿おしまいですか?? (2020年7月26日 14時) (レス) id: 9c9baad857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもん | 作成日時:2020年5月3日 17時