朝から ページ28
壱馬side.
ピピピピ…と機械的な音が聞こえてきて
気持ちのいい眠りから目が覚める
モゾモゾと隣でAが動いて
機械的な音を止めた
『ん〜…っ！』
今日から大学が始まる
俺は昼からだけどAは2限からって言ってたっけ
大きく伸びをしてベッドから出ていったのを確認してから
薄目を開けて時間を見た
…7時30分
はっや…、と思いながらも目を閉じて2度寝しようとしたけど
どうも目が覚めてしまったらしく寝付けない
俺が起きないように
静かにカーテンを開けて
いい天気〜 と呑気な感想
こんな早く起きて何してんだ、って思ったら
朝ごはんの用意に洗濯をしてるらしい
寝てたから気づかなかったけど
毎日こんなやってくれてたんかな
俺が早く起きた時以外は基本隣にいないA
絶対起こしてくれる
起きてるってバレないように
薄目でベランダに洗濯物を干す姿を見てたら
言いようのない幸福感に包まれた
よし、と洗濯物を干し終えて部屋に入ってくる
朝日と真っ白いシーツが似合う輝かしい姿
こういうの見てると
ほんと俺ってAに不釣り合いだな と笑えてくる
白が似合うAと
黒しか似合わない俺
Aがいないと進むべき道も分からなくなる
『壱馬せんぱーい、朝ですよー』
それから少しして朝ごはんの準備が出来たのか
俺を起こしに来た
起きてるけど
健気に俺を起こす姿がかわいくて寝たフリ
『ご飯できましたよー。壱馬せんぱーい』
ふわ…と軽く俺の前髪に触れながら
Aがひたすら名前を呼ぶ
ゆっくり瞼をあげれば
俺をじっと見つめるAがいた
『あっ、おはようございます！』
壱｢…起きてない｣
『目開いたじゃないですか』
壱｢…ん｣
寝ぼけたフリして人さし指をAの唇にトントン、と当てる
意図を理解したのか恥ずかしそうに頬を染める
朝のキスなんて初めてじゃないのに
目を閉じて待ってたら
触れたか触れてないか分かんないくらいのキスが降ってきた
壱｢…は？｣
『む、むり…っ』
壱｢…足んねぇよ｣
ごろん、と寝返りを打ち
わざとAの上に落ちる
必然的に床に寝転んだAに
舌を絡ませる深いキスをした
『朝から…っ』
壱｢したかったから｣
『も〜…っ、…好き』
壱｢聞こえない｣
『好き！』
顔を覆って照れるAの耳元で
俺も と返してやった
.
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ka - 最後のセリフ最高です、、泣 (2020年8月7日 2時) (
レス) id: f02151f772 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - お忙しい中、更新ありがとうございます(; ;) (2020年8月2日 13時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - 壱馬先輩に嫉妬するのに自分は男の子に頼るのダメよーーー（ ; ; ） (2020年7月31日 2時) (レス) id: 4132465481 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 更新ありがとうございます(泣) 主人公ちゃんの気持ち、めちゃくちゃ分かりますー！！色々あったから、不安になっちゃうんですよね…。主人公ちゃんのモヤモヤが晴れますように。 (2020年7月26日 14時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
マンゴー(プロフ) - 今日の投稿おしまいですか？？ (2020年7月26日 14時) (レス) id: 9c9baad857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2020年5月3日 17時
