アソビゴコロ 〜Wedding？〜７【川村壱馬】

ゼロ ページ24

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お休みが揃った日
岩谷先輩のお家に遊びに来た
早く報告したくて
おふたりの前に結婚式についての雑誌やパンフレットを
ずらりと並べて見せる






翔｢やっとか！いつかなぁって思っとったわ｣


北｢やっぱり壱馬が1番先かぁ｣


『絶対絶対絶対来てくださいね！』






まだ何も決まってないのに
楽しみすぎて気持ちだけ前のめり

だいすきな人たちには来て欲しいから
だって絶対壱馬先輩かっこいいもん






壱｢もう俺話聞くの飽きたから聞いてやって…｣


翔｢どんだけやねん、きゅまちゃーん笑｣


『いろいろあって、楽しくなっちゃって…。喋りすぎて壱馬先輩に怒られるんです』


北｢結婚式の話は2人でしなきゃダメだよ、壱馬｣


壱｢いや、まじで俺の身にもなれよ。同じような話延々と続けられんだよ｣


『同じじゃないです！』


壱｢はいはい、分かってる。今日は北人と翔吾に聞いてもらいな｣






そう言って、ごろんとソファに横になったかと思えば
岩谷先輩のマンガを読み出した

…もう、壱馬先輩にはこだわりってものがないのかな






北｢どんな感じにしたいかイメージは決まってるの？｣


『ガーデンウエディングがいいんです！』


翔｢なんやそれ｣


『たくさんのお花に囲まれながら式を挙げるんです。すっごい華やかで素敵なんですよ』






雑誌に載ってた写真を見せながら話す
いいね〜ってちゃんと言ってくれる
壱馬先輩は あぁ とか うん とかしか言わないもん
その感情はなに！って聞きたくなっちゃう






『一生に一度しかできないものなので、どうせならとことんお姫様になりたいなぁって』


北｢どんなお姫様がいいの？｣


『う〜ん、やっぱりシンデレラかなぁ…。あ、でも映画は美女と野獣がいちばん好きです』


翔｢あぁ、ええなあ。壱馬にめっちゃわがまま言ってやったらいいわ｣


壱｢…｣


翔｢聞こえんフリしてるー笑｣


北｢正統派王子ではないもんねぇ｣






王子はおれでしょ、と自信満々に言う吉野先輩
確かに…と大きく頷いた
だって似合うもん
落としましたよ！ってガラスの靴を差し出す姿も
一緒に踊りませんか？って手を差し伸べてくれる姿も
吉野先輩は簡単に想像できる

壱馬先輩だったら
靴落としたなら拾ってけよ、って言うし
下手くそだったらすぐに踊んの辞める、って言う

王子様要素ゼロ…




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