おとぎ話 ページ3
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星｢また倒れたんだよ。ほんとにどんだけ心配かけたら気が済むの。俺、心配死しそう｣
『…』
星｢…これでも怒ってるから。家のこといろいろしてくれるのはすんごい助かるけど、もっと自分を大切にしてよ｣
…自分の、ため
そんなのとうの昔に忘れちゃったよ
壱馬先輩のために生きるって決めたんだもん
星｢…俺がちゃんと気づけたらよかったんだよね。ごめんね、無理させて｣
怒ってる雰囲気なんて1ミリもない
あたたかい手がわたしの頭を撫でた
…気持ちいい
壱馬先輩もよく頭撫でてくれたよね
うれしいけど恥ずかしくて
子ども扱い！ってよくムッとしてたけど
いつからか撫でてる時の壱馬先輩の顔が
とても穏やかなことに気づいて
撫でられることが大好きになった
壱馬先輩、会いたいよ
壱馬先輩、壱馬先輩…
『…っ、』
星｢…泣いていいよ。我慢しなくていい。ずっとここにいるから｣
久々に涙が溢れ出した
枯れたのかな、なんて思ってたけど
こんなに余ってた
双子ちゃんたちに聞こえないように
声を押し殺して泣いた
星羽くんはずっと黙って
だけどずっとわたしを見つめて
手を握りながら
頭を撫でながら
落ち着くまでそばにいてくれた
星｢落ち着いた？枕大洪水だよ〜笑｣
いくつもの涙の跡を指で拭いながら笑う
星羽くんの笑顔を見ると
ほんの少しだけだけど、苦しさがスっと消えていく
星｢Aせんせ、俺がとっておきのおとぎ話してあげる｣
『…？』
ありがとう、も ごめんね、も伝えられなくてもどかしい
星羽くんはまたわたしの手を握って
目を伏せながら話し出した
星｢ある所にとっても仲良しな夫婦がいました。笑顔がかわいくて、みんなに優しい奥さんと、そんな奥さんを愛してやまない、強くてかっこいい旦那さんです｣
星｢奥さんが出かけた時、困っている妖精に会いました。優しい奥さんは放っておけなくて話を聞きました。妖精は優しい奥さんに心を開き、寂しい気持ちを隠していることを話します｣
星｢奥さんは旦那さんにそのことを話して、2人で妖精を助けようとしてくれます。妖精には双子の兄妹がいました。奥さんも旦那さんも、家族みたいに接してくれました｣
星｢旦那さんは時間がある時によく妖精と遊ぶようになりました。妖精はうれしかったけど、自分たちのために時間を使わせるのが申し訳ないと思って、旦那さんに言いました｣
この、お話
もしかしなくても…
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ka - 最後のセリフ最高です、、泣 (2020年8月7日 2時) (
レス) id: f02151f772 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - お忙しい中、更新ありがとうございます(; ;) (2020年8月2日 13時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - 壱馬先輩に嫉妬するのに自分は男の子に頼るのダメよーーー（ ; ; ） (2020年7月31日 2時) (レス) id: 4132465481 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 更新ありがとうございます(泣) 主人公ちゃんの気持ち、めちゃくちゃ分かりますー！！色々あったから、不安になっちゃうんですよね…。主人公ちゃんのモヤモヤが晴れますように。 (2020年7月26日 14時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
マンゴー(プロフ) - 今日の投稿おしまいですか？？ (2020年7月26日 14時) (レス) id: 9c9baad857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2020年5月3日 17時
