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壱馬side.




朝起きたら、あいつがいなかった
ご丁寧に俺が食べれるご飯を作って

悪いことしたな、って思うけど
このままあいつの優しさに頼っていくのは嫌だった

思い出したい
自分のためにも、あいつのためにも…

昼過ぎまで寝てたせいで頭がボーッとする
コーヒーでも飲もうかとキッチンを探したけど
なかなか見つからなくて5分くらいかかった

…あいつがいっつも作ってくれてたからか

ふと、コーヒーを持ってきてくれるあいつの笑顔を思い出した
ズキン、と頭なのか胸なのか鋭い痛みが走った

壁に飾ってある2人の写真を眺めながらコーヒーを飲む
俺、こんな顔して笑えんだって思った写真

…好き、だったのか
今なら分かる気がする
あいつのこと好きになるのも
何も、知らないけど
あいつは他の女とは違う何かがある

外じゃなくて内を見てくれる






壱「熊城…A、か」






そ…、と写真の中のあいつに触れようとしたら
電話が鳴った
パッと手を離して、携帯を手に取る

北人からだ






壱「もしもし」


北「壱馬、もうきゅまちゃんと別居ってか…離れた?」


壱「…うん」


北「きゅまちゃんさ、あの、花火大会の時に一緒にいた男の子。覚えてる?あの子と歩いてるの見たんだけど…さ」


壱「…だから?」


北「聞いたわけじゃないからわかんないんだけど、キャリー持ってたから、あの子の家…中村星羽くんのとこ行っちゃったんじゃないかなって思って…」






あの、男んとこ…?
あいつにあの男との関係聞いたら
実習の時に会った生徒って言ってたよな

理由があって今でも関わってるって言ってたけど…
詳しく聞かなかった






壱「…それが、何だよ」


北「…俺の勘でしかないんだけど、星羽くんって子…きゅまちゃんのこと好きなんじゃないかなって思うんだよ」


壱「…そ、か」


北「壱馬とも仲良かったし、壱馬は何も感じてなかったみたいだから言わないでおいたんだけど…」






ちょっと、待てよ
俺とあの男が仲良かったって、初耳なんだけど
きゅーはそんなこと言ってなかったぞ

別に言ってくれたって良かったんじゃ、






北「きゅまちゃん、だいぶ弱ってるし…。壱馬以外に揺れるなんて考えられないけど、100%揺らがないなんて…言えないと思うから」


壱「…」


北「壱馬次第だけど、あんまりゆっくりもしてらんないかもよって…言っておくね」






そんなこと言われたって…
俺にどうしろって言うんだよ




.

大切なお話→



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設定タグ:THERAMPAGE , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
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ka - 最後のセリフ最高です、、泣 (2020年8月7日 2時) (レス) id: f02151f772 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - お忙しい中、更新ありがとうございます(; ;) (2020年8月2日 13時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - 壱馬先輩に嫉妬するのに自分は男の子に頼るのダメよーーー( ; ; ) (2020年7月31日 2時) (レス) id: 4132465481 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 更新ありがとうございます(泣) 主人公ちゃんの気持ち、めちゃくちゃ分かりますー!!色々あったから、不安になっちゃうんですよね…。主人公ちゃんのモヤモヤが晴れますように。 (2020年7月26日 14時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
マンゴー(プロフ) - 今日の投稿おしまいですか?? (2020年7月26日 14時) (レス) id: 9c9baad857 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもん | 作成日時:2020年5月3日 17時

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