一世一代の決心 ページ39
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壱馬先輩は一見冷たく見えるような鋭い瞳なのに対して
星羽くんは誰が見ても癒されるようなまん丸な瞳
壱馬先輩は一目置かれるような艶のある黒髪なのに対して
星羽くんは何故か周りに溶け込めるさらさらな明るい金髪
見た目も、性格も、真反対
そう思ったら、おもしろいね
世界に同じ人なんていないんだから
いくら似たような境遇を生きてたって
こんなに違う人間になるんだもん
そんな中でわたしが壱馬先輩に恋した確率も
両想いになれた確率も
結婚できた確率も
とんでもない数字だったんじゃないかな
…だからだ
幸せになりすぎた
人生そんなにうまくはいかないもんね
星｢…おーい、何考えてんの｣
【ううん、ごめんね】
星｢…死ぬ以外のことなら何考えてても許してあげる｣
…そうだ
星羽くんは、一応命の恩人なんだ
あの時星羽くんが来てくれなかったら
もしかしたらほんとに
わたしは今ここにいなかったかもしれない
【ありがとう】
星｢ねぇね、Aせんせって明日暇？｣
もちろん、壱馬さんと約束なんてあるわけない
本来なら花火大会だった
この日のために浴衣買ったのにな
いつになったら見せられるんだろう
壱馬さんは基本的に家にいないから
用事入れても大丈夫だよね
【予定はないかな】
星｢行きたいとこあるんだ。来てくれる？｣
【どこに行くの？】
星｢それはお楽しみ〜｣
【言ってくれないと行かない】
星｢えっえっ、それはだめ！じゃあ、ヒント｣
ヒント、と言ってから
う〜ん…と頭を悩ませること1分少々
星｢イベント、夏、浴衣！｣
…そんなの、花火大会じゃん
壱馬先輩と行く予定だったのに
星羽くんとなんて…気持ちが切り替えられないよ
ごめん、花火大会は…って断る文を打ってたら
いきなり ずいっ、と星羽くんの端正な顔が近づいてきた
あまりの近さにほんの少しだけドキドキしてしまう
星｢一世一代の決心で誘ったんだから断られたら泣きわめいてやるからね｣
『…っ、』
星｢頭縦に！動かして！こくんってして！｣
近すぎる距離に耐えられなくなって
数回頷いてしまう
星羽くんは何故か折れてる左手も一緒にガッツポーズをして
いてて…と眉を下げていた
星｢ありがとう！俺、絶対楽しませてみせまるからね｣
あれ、噛んだ…とはにかむ星羽くんが可愛らしくて
無意識にさらさらの金色に手を伸ばして触れていた
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ももか(プロフ) - 妖精さんの話の時涙が気づいたら出てました(>_<) 続きが気になりすぎます！！更新楽しみにしてます^_^ (2020年5月9日 21時) (
レス) id: 493174924c (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 更新ありがとうございます^_^早く壱馬先輩が思い出しますように！！！（；＿；） (2020年5月3日 16時) (レス) id: f088a0a7b8 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 更新ありがとうございます！また読みながら泣いちゃいました(笑)主人公ちゃんも辛いし、壱馬先輩も辛いし..早く幸せになれますように！！ (2020年5月3日 13時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
もえかず(プロフ) - 続き気になります！早く思い出してほしい(；д；) (2020年5月3日 6時) (レス) id: 50a1bb95a0 (このIDを非表示/違反報告)
蟻ちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きが気になり過ぎます！ (2020年5月3日 3時) (レス) id: 514b8c34c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2020年3月10日 18時
