いつまで ページ18
.
日曜日
壱馬先輩より早くわたしが家を出た
ユウちゃんと久しぶりに会うなぁ
なかなか時間が合わなくなっちゃったから
1ヶ月ぶり？くらいだ
行きたいねって話してた
グラタンが美味しいって有名なお店で待ち合わせ
『ユウちゃん〜！久しぶりだ〜っ』
ユ｢A！変わんないね〜笑｣
話したいこといっぱいあったから
ご飯待ってる間も
食べてる時も
デザート待ってる時も
たくさんたくさんお話した
ユ｢相変わらず幸せそうで安心しました｣
『ユウちゃんもね。よかったよかった』
ユ｢でもその高校生？名前なんだっけ｣
『中村星羽くん』
ユ｢中村星羽くん。なかなかやるね笑｣
『やるって、何が？』
ユ｢結婚してるって分かってからそんなこと言ってくるなんて、あざとい子｣
『え〜、そんな子じゃないよ』
ユ｢天然人たらしって感じだね。話聞いてると｣
『…壱馬先輩のことたぶらかしてるのかな』
ユ｢なんでそっちになんの！笑｣
今の高校生すごいね〜って話す
ちょっと前までわたしたちが高校生だったのに
なんかちょっとだけ大人になった気持ち
くすぐったいな
ユ｢お腹いっぱいになったし、これから何する？｣
『う〜ん。あっ、今年ね！壱馬先輩が花火大会連れてってくれるの！だから浴衣見たいな！』
ユ｢えっ、良かったじゃん！あの川村先輩が｣
『んふふ。もうね、楽しみすぎていろんな想像してるの』
ユ｢Aの場合、想像じゃなくて妄想でしょ｣
『違います〜』
この前、わざとらしくテーブルの上に置いておいた花火大会のチラシ
何も言わずに壱馬先輩が気づくの待ってたら
行きたいの？ って聞いてきてくれた
素直になれなくて
適当なこと言って誤魔化したのに
わたしの好きな柔らかい笑みで
行くか って…
きっとわざと置いたのも気づいてる
わたしが行きたがってるのも
もう遠慮しない、って決めてるのに
壱馬先輩にわざわざ嫌いな人混みに行かせたくない気持ちが勝っちゃって
なかなか誘えずにいたから
行くか って言ってくれた時
飛び上がる程うれしかった
ユ｢ねぇ、Aってさ｣
『ん〜？』
ユ｢いつまで川村先輩のこと壱馬先輩って呼ぶの？｣
浴衣を見ていると
ユウちゃんから唐突な質問
…確かに
前に吉野先輩？にも同じこと聞かれたな
全然考えてなかった
壱馬先輩って呼ぶのに慣れすぎちゃって
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2244人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ももか(プロフ) - 妖精さんの話の時涙が気づいたら出てました(>_<) 続きが気になりすぎます！！更新楽しみにしてます^_^ (2020年5月9日 21時) (
レス) id: 493174924c (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 更新ありがとうございます^_^早く壱馬先輩が思い出しますように！！！（；＿；） (2020年5月3日 16時) (レス) id: f088a0a7b8 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 更新ありがとうございます！また読みながら泣いちゃいました(笑)主人公ちゃんも辛いし、壱馬先輩も辛いし..早く幸せになれますように！！ (2020年5月3日 13時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
もえかず(プロフ) - 続き気になります！早く思い出してほしい(；д；) (2020年5月3日 6時) (レス) id: 50a1bb95a0 (このIDを非表示/違反報告)
蟻ちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きが気になり過ぎます！ (2020年5月3日 3時) (レス) id: 514b8c34c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れもん
| 作成日時：2020年3月10日 18時
