なんで、 ページ25
亜嵐side.
『やっ…たあぁぁぁ！！！！』
両手をどこまでも広がる空に向かって大きく伸ばしてガッツポーズ
やっと、やっと自己ベストを更新した
コーチもおめでとう！！って走ってきてくれて
ありがとうございます！って抱きついて喜ぶ
やった…俺やったよ
自分に、過去に向き合って
乗り越えたよ
涙が出そうになるのを堪えながら
大きく息を吸って…
亜｢やったよ、Aー！！｣
コ｢なんだよ、彼女の名前か〜？｣
亜｢そうっす！自己ベスト更新したら伝えたいことあって…。やっと伝えられる｣
コ｢…よくやったな、亜嵐｣
亜｢コーチ、ありがとうございます！！｣
Aの存在も大きかったけど
支えてくれたコーチやみんなの存在もでかかった
みんながいなかったら今の俺の記録はない
シャワーを浴びてロッカールームに戻る
タオルで頭を拭きながらスマホをチェックしたら
玲於からありえないくらいの着信がきてた
ドクン…
胸の奥が痛んだ気がした
嫌な予感を抱えながら折り返す
1コールもしないで玲於は出た
玲｢このくそポンコツ！出んのおっせぇんだよ！！｣
亜｢…玲於？なんかあっ…｣
玲｢とにかく早く帰ってこい！Aがいないんだよ！｣
亜｢……え？だって今日、玲於と買い物行くって…｣
玲｢おれが帰った時にはガラス割られてて…っ、どこにも居ないんだよ…！Aが！｣
亜｢そ、んな…Aが…｣
玲｢涼太くんと裕太くんとはまだ連絡ついてないけど、他の奴らには連絡したから！Aのこと探してくれるって｣
亜｢A…｣
なんで、なんで1人にした？
狙われるって分かってたはずなのに
平和な日々に頭がバカになってた
俺らは羨まれも憎まれもする能力持ちのαで
Aは絶滅種のΩ
抑制剤飲んでるとはいえ
目眩がしそうな程の甘い匂いは隠し切れなかったんだ
狙う理由は十分だ
力のある俺らじゃなくて
Aを狙うのは当然のことで
分かりきってたはずなのに…
玲｢とりあえず帰って来て。裕太くんと連絡ついたら家ん中見てもらって確認させるから｣
亜｢…分かった｣
よりによって、どうして今日なんだよ
自己ベスト出せて
これで胸を張ってAを好きだって伝えられると思ったのに
Aを守れないんじゃ、何の意味もない
亜｢くっそ、ふざけんな…っ！｣
思い切り蹴ったベンチは
虚しい音を立てて倒れた
.
終わり
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花恋(プロフ) - いつかの更新再開をお待ちしてます！ (2021年11月29日 4時) (
レス) @page25 id: e938aee02d (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - この作品、とっても大好きで何回も読み返してます！更新大変だと思いますが、ゆっくりでもいいので続きを読めるのを楽しみにしてます…！ (2021年3月16日 12時) (レス) id: 0d994b7081 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - れもんさんの勿忘草が揺れる頃、の作品が占いツクールでの、初めて読んだ作品でした！(3月に読みました)本っっ当に大好きです！ (2020年4月22日 20時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - れもんさんだー！！めっちゃれもんさんの作品大好きです！感情移入しちゃいます！更新待ってます！ゆっくりで良いので！ (2020年4月22日 20時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - 初めまして！どの作品もすごく好きです！続き気になります、、、！更新お待ちしております、、！ (2020年4月21日 10時) (レス) id: e192feb3cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2019年12月26日 13時
