ふんわり ページ11
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言葉をなくしたわたしを
亜嵐くんがそっと引き寄せた
亜｢ごめん、重い話して。でも…知っておいて欲しかった｣
隼｢この傷、熱のせいで声の力抑えきれなくなって…人集まっちゃったんすかね｣
亜｢たぶんそうだろうなぁ…。見る限り引っ掻き傷だけど、大きな怪我しなくて良かったね｣
…朝、体調悪いの気づいてたのに
わたしがもっと強く止めてればこんなことにならなかったのに
龍友くんは…トラウマを思い出してしまったかもしれない
『わたしが…っ、』
亜｢…A？｣
泣きたいのはきっと龍友くんなのに
涙が溢れて止まらなかった
そんなわたしを見て亜嵐くんは
わたしを部屋から出して落ち着くまで手を握って
背中をさすってくれた
途中でメンディーさんが来て
驚いたようにわたしを見たけど
何かを察してくれたのか何も聞かずに部屋に入っていった
しばらくして涙も止まり
落ち着いた来た頃
隼｢亜嵐くん！龍友くん起きた｣
亜｢…っ！行くわ。…Aは、｣
『…待ってる、ごめんね』
亜｢ううん、ちょっとだけ待ってて｣
今は、どんな顔して龍友くんと話したらいいのか分からない
きっと龍友くんはわたしのことを責めてない
トラウマのことだって
おちゃらけて話すに決まってる
龍友くんはそういう人だ
心配かけないようにって
笑って誤魔化しちゃうような人だ
だから、会えない
わたしは顔に出るから
龍友くんに気を遣わせてしまう
暗い気持ちになってた時
遠くから タッタッタッ… と走る誰かの足音が聞こえた
佐野さん…はまだバイト終わる時間じゃない
涼太くんが少し早めに仕事切り上げたかな？
そう思いながら顔を上げたら
冬なのに額に汗を浮かべた裕太くんが走ってきてた
裕｢Aちゃん…！龍友くんは…っ、｣
『…中にいる。今さっき起きたって』
裕｢そっか…、はぁっ…。起きたんなら安心やわ…｣
裕太くんはそう言って
わたしと1人分開けたところの壁に背を預けた
…龍友くんのとこ、行かないの？
『龍友くん、中にいるよ？』
裕｢ん？あー、分かっとるで｣
『顔見に行ってあげた方が、』
裕｢起きたんやろ？なら別に顔見んくてもええわ｣
心の中で呟いたと思った
えぇ… という声
無意識に声に乗って裕太くんに届いてしまってたみたい
裕太くんがわたしを見て
ふんわり、笑った
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花恋(プロフ) - いつかの更新再開をお待ちしてます！ (2021年11月29日 4時) (
レス) @page25 id: e938aee02d (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - この作品、とっても大好きで何回も読み返してます！更新大変だと思いますが、ゆっくりでもいいので続きを読めるのを楽しみにしてます…！ (2021年3月16日 12時) (レス) id: 0d994b7081 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - れもんさんの勿忘草が揺れる頃、の作品が占いツクールでの、初めて読んだ作品でした！(3月に読みました)本っっ当に大好きです！ (2020年4月22日 20時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - れもんさんだー！！めっちゃれもんさんの作品大好きです！感情移入しちゃいます！更新待ってます！ゆっくりで良いので！ (2020年4月22日 20時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - 初めまして！どの作品もすごく好きです！続き気になります、、、！更新お待ちしております、、！ (2020年4月21日 10時) (レス) id: e192feb3cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2019年12月26日 13時
