アソビゴコロ 〜Wedding？〜４【川村壱馬】

自己アピール ページ28

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学園祭最終日
メインイベントの時間

簡易的に中庭に作られたステージには
たくさんのお客さんで賑わってた
こんなに人が…恥ずかしいな、






北｢きゅまちゃーん。今日よろしくね｣


『あっ、吉野先輩…！よろしくお願いします…！』


北｢え、緊張してんの〜？笑｣


『だってこんなに人が…』


北｢確かに。でも、逆にこの機会を利用しちゃえばいいんじゃない？｣


『…なにに利用するんですか？』


北｢壱馬と結婚してること言っちゃうんだよ｣


『え！？』


壱｢まぁたお前はこいつにすぐ変なこと言う…｣


北｢あ、聞いてた？笑｣


壱｢聞こえたんだよ。A、気にすんな｣


翔｢ちょっと〜、俺もおしゃべり混ぜてや〜｣






よくよく考えれば
わたしより3人の方が恥ずかしい

自分で考えたセリフとか言わなきゃなんでしょ？
日向さんを助けることはできたかもしれないけど
また変なことに巻き込んじゃったなぁ、






涼｢熊城さん！｣


『日向さん、どうしたの？』


涼｢いや、調子どうかなぁ…なんて｣


『わたしは全然…。盛り上げられるように頑張るね！』


涼｢うん、ありがとう｣






日向さんはほんとによく話しかけてくれる
この企画についてもだし
普段の講義の時も
必ずと言っていい程、隣に来てくれる

気さくで優しい人


出演者の皆さん、スタンバイお願いしまーす！


実行委員の人が声をかけてきて
まずはイケメンさんたちの自己紹介と自己アピールタイム
わたしは出番がないから
客席の端の方で様子を見守ってた

出演者は6人
ダントツで壱馬先輩がかっこいいよ…
自己アピール何するんだろ

岩谷先輩は趣味でやってるダンス
吉野先輩はバスケのドリブルを披露してた

最後、壱馬先輩は
いつも聴いてる洋楽のバラードを綺麗に歌い上げた

かっこよすぎて不安に駆られる
ちら、と客席を見たら
お客さんの目がハートになってるように思える

ど、どうしよう…
壱馬先輩、適当にやるって言ってたのに〜…！

すぐに胸きゅん企画になって
わたしは出演者の相手役としてステージに立った

なんだか、急に自信がなくなっちゃった
さっき控え室で見た美女の皆さん
同じ空気吸ってるのもすいませんってくらいに美しかった

お客さんの中にだって
わたしより壱馬先輩にふさわしい人いっぱいいる

壱馬先輩のこと好きな人は
きっとたくさんいるんだよね

あぁ、だめだ
嫌なことばっかり考えちゃう




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