理不尽に ページ27
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ふっ…、と目が覚めたらお昼すぎになってた
結局寝ちゃった、
壱馬先輩は自慢の寝相の良さで寝た時のままだった
『まだ寝てる…』
かわいい顔して寝てるなぁ、
きっとわたしだけが知ってる無防備な寝顔
愛おしい
この気持ちがぴったり
きゅう、と胸が甘く軋む
ちょっとだけ、って思いながら
壱馬先輩の頬に触れて
顔を近づけた
その時、耳にバイブ音が流れてきて
びくっ！って肩があがった
ちっちゃいテーブルの上に置いておいたスマホが震えてる
わたしのだ
電話、誰からだろう
ベッドを出てスマホ見たら
日向さんから電話だった
…あ、たぶんお昼頃には大学にいるって言っちゃったんだっけ
連絡しないし、大学にもいないから電話してきたんだ
寝室を出て電話しようかと思ったけど
何となく壱馬先輩のそば離れたくなくて
静かに隣に戻って座って電話に出た
左手にスマホ持って
右手は壱馬先輩の柔らかい髪の毛を撫でる
『あ、もしもし』
涼｢熊城さん、もういる？｣
『ううん、今日行かないことになった』
涼｢えぇっ…。なんだ、会えると思ってたのに…｣
『ごめん、壱馬先輩が行かないって』
涼｢壱馬さんが言うなら仕方ないかぁ｣
『明日はちゃんと行くから安心してね』
涼｢おっけー。あ、食べたいって言ってた屋台のお菓子いっぱいあるよ｣
『え〜、食べたかったな』
涼｢代わりに俺が食べとく｣
『それじゃ意味ないよ』
学園祭の雰囲気とか話してくれて
気づけばしばらく電話してた
電話しながら喉乾いたなぁって思って
ベッドを出ようと体を横に向けた瞬間
狙ってたかのように後ろから壱馬先輩の腕が伸びてきた
スマホがない方の耳に唇くっつけて
寝起きのちょっと掠れた低い声で言うの
壱｢…誰｣
『あっ、』
涼｢熊城さん？｣
『…っ、ごめん！そろそろ切るね』
涼｢あっ、あぇ…っ、！｣
慌てたような声に申し訳なくなりつつも電話を切った
横見たら
誰が見てもわかる むすっ っていう顔して
わたしを見つめる壱馬先輩
壱｢なんで休みの日なのに電話してんだよ｣
『…かかってきたから』
壱｢俺いんのに？｣
『だって寝てた、』
壱｢起こせよ｣
理不尽に怒って
わたしの髪の毛をくしゃくしゃ〜ってしてから
腹減った、って
もう、ヤキモチ妬いたって言ってくれたらいいのにな
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みんと(プロフ) - もうほんと毎回毎回泣かされてます、、！かっこよすぎる（ ; ; ） (2019年11月15日 1時) (
レス) id: 4132465481 (このIDを非表示/違反報告)
はに(プロフ) - 死ぬまでこの作品をみていたい…ほんとに毎回きゅんきゅんします、、、 (2019年11月11日 17時) (レス) id: cd2940d90c (このIDを非表示/違反報告)
24harut24(プロフ) - れもんさん、いつもいつも本当に幸せをありがとうございます（ ; ; ）移行しても読み続けます最後の最後の最後まで読み続けます（ ; ; ）れもんさんのお話、本当に大好きです！！ (2019年11月10日 19時) (レス) id: 38cd80c6fd (このIDを非表示/違反報告)
しをちゃ(プロフ) - もうもうキュンキュンが止まりません(T^T)壱馬先輩もきゅまちゃんも大好きです！ (2019年11月10日 12時) (レス) id: 2f52667945 (このIDを非表示/違反報告)
あやちん(プロフ) - うっわー。もぅドキドキ！！やばいですほんと！！なんですか壱馬先輩！！はぁー泣ける！！ (2019年11月9日 23時) (レス) id: 070cdb389c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2019年9月14日 17時
