アソビゴコロ 〜Wedding？〜４【川村壱馬】

告白 ページ1

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久々に来る屋上

前に見た時より広い気がした
それは、きっと壱馬先輩がいないから

壱馬先輩が卒業してから
ちょうど1年が経ったんだ

…ということは、壱馬先輩とお付き合いできて
１年以上経った、ということ
こんなに長い時間、壱馬先輩と一緒にいられたこと
本当に本当に幸せ

最後の方は
みんなもう飽きたのか
わたしに対する小さな嫌がらせもなくなっていた

ユウちゃん、樹くんに仲良くしてもらって
樹くんのおかげで武知くんともたまに話すようになって
弟みたいな慎くんとも仲良くなれて

思い返せば3年間楽しかったなぁ…

目を閉じて思い浮かぶ人はたくさんいるけど
色濃く思い出す人は壱馬先輩だけ
わたしにとってかけがえのない大切な人

壱馬先輩と出会わせてくれたこの高校に感謝しなきゃ

ガチャ、とドアが開く音
見たらユウちゃんだった






ユ｢そろそろ集まれってさ〜｣


『はーい』






ユウちゃんは大学が違うから
今みたいに会えなくなっちゃう
毎日一緒にいて
ユウちゃんがいなかったら
こんなに頑張れなかった






『ねぇ、ユウちゃん』


ユ｢なあに｣


『ずっと友だちでいてね』


ユ｢何当たり前のこと言ってんの〜笑｣


『だって寂しいじゃん…』


ユ｢わたしもだよ。川村先輩にいっぱいいっぱいすぎて、わたしと会わなくなるとかやめてよね｣


『それは！ありえない、よ』


ユ｢おーい、何ちょっときょどってんの！笑｣






卒業式を終えて
教室でみんな談笑タイム

過ごし方は人それぞれだ

さっき慎くんが
樹くんとわたしにお花持ってきてくれたの
かわいいお花
早く壱馬先輩に見せたいな






奏｢A！｣


『あ、そうちゃん！卒業おめでとう〜』


奏｢Aもな！あの、ちょっと話があって…｣


『うん、なに？』


奏｢最後だから言おうと思って…。俺、ずっとAのこと好きだった！｣


『……え、』


奏｢ほら、お前ずっと川村壱馬一途だったじゃん？一時期頑張ろうって思ってたけど、幸せそうなA見てたら諦めるしかないなって…。まぁ、今日まで好きだったんだけど、笑｣


『え、ごめんなさい…。わたし全然知らなくて、』


奏｢やっぱり…知らなかった、よな…。はは…、いいんだ｣


『わたしのことなんて好きになってくれてありがとう、！』






そうちゃんの思わぬ告白に放心してしまう

壱馬先輩しか見えてなかったから
ほんとに全然気づかなかったや…




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