追いつけない ページ23
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『そんな、ことって…』
隼「…あるんだよねぇ。自分じゃどうしようもなんないことってさ」
生きていくのに辛いのってΩだけだと思ってた
αはαで背負わなくてもいい苦しみを背負ってるなんて
普通に暮らしてたら知り得ないことだった
隼「そこで、必要だってなったのが!黒崎Aさん、あなたなんです」
『…どうしてわたし?』
隼「運命の番を見つけることで能力がなくなる、または和らぐ。そう言われてるんだ」
『運命の番…』
隼「亜嵐くんは信じてんのよ。運命の番がAちゃんだって。だからここに住ませることにしたし、絶対守るって決めた」
『なんで、わたし…?』
隼「…さぁ、それは亜嵐くんに聞いてみないとね」
龍「亜嵐くん、一歩間違えたらAちゃんのこと利用することになるんちゃうかってものすごい気にしててな。だから、本能に負けて無理やり番にしようとしちゃったことが許せんかったんちゃうかなぁ」
涼「適当そうに見えて意外と考えてるしね」
メ「だからAちゃん。Aちゃんは何も気にすることないから。言ったら巻き込まれただけだから」
裕「その言い方は亜嵐くんがかわいそうっすよ」
隼「そーだそーだ」
メ「え、ごめん…笑」
龍「玲於も悪い奴やないねん。亜嵐くんのこと好きやから心配してんねんな。真面目でええ子やねん」
裕「気にせんでええからな」
なんか、また一気にいろいろ頭に入ってきて
パンクしそう…
あー、もう!
今うだうだ考えたって仕方ないよね!
『とりあえず、亜嵐くんを探します』
隼「俺らも!」
亜嵐くんを見つけてから
どうするかはそれから決めよう
みんなが出かける準備をして
玄関に集まった時
ふと思い出したように涼太くんが声を出した
涼「そういえばさっき裕太くんさ、Aちゃんに会ったから見えたとか何とか言ってたけど、あれって亜嵐くんとのこと見えてたの?」
裕「うん、噛まれたとこ触ったら見えた」
『あの、裕太くんのその…見えたって何が…』
裕「あー、俺の能力。物とか人に触れるとちょっとだけ記憶が見えるっていう、きもいやろ」
『えぇ!?』
裕「噛み跡触っちゃったやん。あん時に亜嵐くんとのこと見えてん。亜嵐くん、瞳の力出ちゃってんのにAちゃん普通にしとるからびっくりした」
隼「やっぱ運命の番にはそんなもん効かねぇんだなー」
…やっぱりだめだ、追いつけないよ
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かれん - 更新される度めちゃくちゃドキドキしながら読んでます!!!DREAMERSのMVに合わせてるからイメージがめちゃくちゃ湧いて想像しやすくなってるし読みやすいうえにキュンキュンして面白いなんて本当にれもんさん最高すぎます(;_;)更新頑張ってください!! (2019年12月25日 13時) (レス) id: 53557cb99f (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - 今読んでる中で一番好きです(;_;)更新楽しみにしています! (2019年12月22日 3時) (レス) id: 877e115ef9 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - この作品、今更新されてたら嬉しいやつナンバーワンです!笑忙しいとおもいますが、更新頑張ってください! (2019年12月16日 19時) (レス) id: 399774dd20 (このIDを非表示/違反報告)
ぐーりん(プロフ) - 初めまして!こういう作品待ってたんです…最高すぎて大好きすぎます!更新楽しみに待ってます、がんばってください! (2019年11月15日 11時) (レス) id: 28842cd990 (このIDを非表示/違反報告)
はいこ(プロフ) - うわぁ、、好きです、最高です....!更新楽しみです! (2019年11月6日 4時) (レス) id: 9cb57260f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもん | 作成日時:2019年9月9日 17時