秘められた恋が叶うまで【G's】

おはようの ページ13

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玲｢アリ、ガト…ゴザイマス｣


涼｢なんやそれ｣






片言でわたしにお礼を言う佐野さん
…あれかな
よく思ってない人に助けられた、とか思ってるのかな

佐野さんにはあんまり関わらない方がいいのかもなぁ…

佐野さんにも朝ご飯を並べ
わたしも端に座って一緒に食べようとした






龍｢なんでそんな端っこ行くん。玲於の隣でええやん｣


『いや…』


玲｢本人があそこがいいって言うんだからあそこでいいんすよ｣


龍｢変やん、遠慮することないって｣






ちょっと強引な龍友くんに困る
佐野さんの隣は…抵抗がある
佐野さんも嫌そうだもん
むりむり、行けない

7時近く
予定表に書いてある亜嵐くんとメンディーさんが起きる時間






『わっ、わたし亜嵐くん起きてるか見てきます！』






逃げるようにその場を去って
亜嵐くんの部屋の前に来た

廊下の壁に寄りかかって
ずるずる…と壁伝いに座り込む

…やっぱり、慣れない環境に気疲れしてるのかも
人見知りなわけではないけど
自分のことをよく思ってない人と生活するのは
少し、いや…かなり大変だ

亜嵐くんが来たら佐野さんの隣に座ってもらおう

そう思って亜嵐くんの部屋のドアをノックする
返事がない
そーっとドアを開けたら
ちょうどアラームが鳴ってるとこで
ぼふ、ぼふ、とアラームがなってるものを探してた






『亜嵐くん』


亜｢ん、んっ…、A？｣






見つけたスマホのアラームを切って
細めた目でわたしを見る






『おはようございます』


亜｢おはよ、来てくれたの？｣


『…まぁ、はい』


亜｢ちょっとメガネないとなんも見えない、メガネメガネ…｣






ベットサイドに置いてあったメガネ
かけたら亜嵐くんのおっきい目
なんだかちょっとちっちゃくなって
目悪いんだ、って知った






亜｢おはよ｣






昨日と同じ笑顔を向けながら
寝たままで両手を広げてくる






『…なんですか？』


亜｢恋人と言ったらおはようのぎゅーかなって｣


『しません、ご飯作ったんで食べてください』


亜｢冷た！笑｣






人肌恋しいのになぁ〜、なんて言いながら
ベッドから降りて洗面所の方に行った

リビングに戻って
亜嵐くんの分のご飯を用意する






亜｢おはー。うわっ、うまそー！｣






計画通り、佐野さんの隣に座った亜嵐くん
よし、これで大丈夫

メンディーさんも起こして
隼くんとなかつかゆうたさん以外で朝ご飯を食べた




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