角砂糖に溶ける夢 ページ42
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『お邪魔しまーす…』
樹｢Aさんの家になるんだから ただいま でしょ｣
樹くんと付き合ってから1年
新しい広い家に引っ越した
Aさんと住むために
マンション今月末までだから家具送ってもらわないとね
この樹くんのとんでもない発言により
同棲生活が今日からスタートします
樹｢Aさん、コーヒー飲む？｣
『飲む！』
樹｢だいぶ飲めるようになったもんね｣
『樹くんのおかげ』
樹｢角砂糖のおかげでしょ｣
『あは、バレた』
樹くんが誕生日の時にくれた
人をダメにするクッションに抱きついてコーヒーができるのを待つ
コト、と樹くんのお母さんの形見の
角砂糖が入ったかわいい小物入れと
おいしそうなコーヒーが2つ並んで置かれた
『今日は何個にしようかな』
樹｢10個｣
『…糖尿病にさせる気？』
樹｢介護やだよ｣
『あ、ひどい』
ミルクをいれて、角砂糖は3つにした
これでも多いって樹くんにいつも言われる
『甘い〜、おいしい』
樹｢Aさん、こっち見て｣
素直に樹くんの方を見たら
簡単に唇が奪われる
せっかく甘くなったのに
一気に樹くんのせいで苦味が広がる
『にっ…がぁ、』
樹｢Aさんは甘すぎ｣
『…ならなんでキスするの』
樹｢甘いの欲しくなったから｣
『ふぅん、』
ドキドキしたのを隠したくて
ふい、と樹くんから目を逸らした
その時にインターホンが鳴って
樹くんが玄関に行ってしまう
恋愛はコーヒーみたいだ、って時々思う
苦いけど甘い
樹くんも、苦いけど甘い
角砂糖が好きだった樹くんのお母さんのおかげで
恋愛の素敵さに気づけたのかもしれないな
樹｢はぁ！？｣
急に珍しく樹くんの大声が聞こえて
慌ててマグカップを置く
何事かとリビングのドアを見てたら
ガチャ、と開いた先にはおっきい荷物を持ったほっくんがいた
北｢あっ、いたいた〜。これからよろしく〜！｣
『…え？』
樹｢いや、意味わかんないから。なんなの、ここに居候って｣
『居候！？』
北｢おれも引っ越したいんだけどなかなか部屋決まんないから…決まるまで？｣
樹｢ふざけんなよ…｣
『ほっくん、住むのっ？』
北｢住むよ、A〜！｣
樹｢…ふざけた兄ちゃんだな、｣
樹くんの表情は柔らかかった
これから先続いてく未来は、きっと明るいね
『角砂糖に溶ける夢』…end.
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めんま(プロフ) - この作品に出会うことができてよかったです！これからも作者さんのこと応援してます！！また何度も読み返しにきます！樹くんファンとしてはラストも嬉しかったです笑こんなに心動かされる素敵な作品に出会えて私は幸せです！更新いつもたのしみでした！ (2019年10月22日 0時) (
レス) id: a05b52eb06 (このIDを非表示/違反報告)
めんま(プロフ) - お疲れ様でした！！ほんとに素敵なお話をありがとございました。1番大好きな作品です。1話1話がとっても泣けました。苦しくて切なくてでも甘くてこんなに素敵な感動できる作品を作ってくれてありがとうございました。大好きです！ (2019年10月22日 0時) (レス) id: a05b52eb06 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶(プロフ) - 連載お疲れ様でした！私は北ちゃんファンなので、北ちゃんsideを見ると、きゅぅっと胸が締め付けられる感じがありました。でも、北ちゃんは北ちゃんだなぁって思うこともあり、樹くんは樹くんだなぁと思いました。なかなか話がまとまらない…とりあえず新作も読みます！ (2019年10月20日 23時) (レス) id: 9fd9170aaa (このIDを非表示/違反報告)
名無し56965号(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後までドキドキしながら読ませていただきました！欲を言えば、樹くんと過ごすクリスマスも読みたいです、、、 (2019年10月20日 16時) (レス) id: a224838c7b (このIDを非表示/違反報告)
ほくちゃん(プロフ) - あーもぅだったらほくちゃんは私がもらう！！(笑)って思っちゃいました！(笑)ほくちゃんと結ばれてほしかったけど最後のほくちゃんがほくちゃんぽくて結果よかったです( ^ω^ )本当に更新されるのがこんなに楽しみだと思える作品に出会えてよかった！お疲れ様でした！！ (2019年10月20日 7時) (レス) id: 070cdb389c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2019年8月17日 0時
