罰ゲーム ページ9
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しばらく無言でわたしを抱きしめててくれた壱馬先輩
離れたくないな、もうちょっとだけこのまま
って思ってたら
壱馬先輩は体を離した
涙で頬にくっついた髪の毛を耳にかけて
とめたボタンを静かにあけていく
『えっ…、壱馬先輩、！』
壱｢見せたいんだろ。見せて｣
水着を見てるってわかってても
壱馬先輩の視線が体にあると思うと
熱くて熱が出ちゃいそう
伏し目で見る壱馬先輩がかっこよすぎて
きゅうぅぅ、ってなる胸が苦しい
はぁ、好き…
こわいくらい、好き
壱｢…いいんじゃねぇの｣
『っ…！ほんと、？』
壱｢ただ…｣
『ただ？』
壱｢俺以外の奴に…見せたくねぇな｣
そ、れは…つまり…？
『似合っては、ないですか？』
壱｢…どうやったらその考えになんだよ｣
『だって…見せたくないほどみすぼらしいってことじゃ…』
壱｢…逆だよ、あほ｣
『逆…？』
壱｢………見せたくないくらい、いいって言ってんの｣
『へ…っ』
壱｢ま、じで…っ、なんで俺がこんなこと、！｣
壱馬先輩は後ろに手をついて
顔が見えないように天井の方を向いた
すこしだけ見える頬がほんのり赤くて
照れながらも精一杯、本音言ってくれたんだって
また涙が出るほどうれしくて
『うぇ〜…ん、壱馬先輩、大好きです〜…っ』
壱｢泣きすぎ｣
『おっ、怒らせて…ごめんなさい、』
壱｢あぁ〜、そやなぁ〜。久々にこんなイラついたからなぁ〜｣
『も、申し訳ございま、』
壱｢…罰ゲームやな｣
『な、にするんですか…？』
壱馬先輩が楽しそうに言った罰ゲームは
わたしには酷すぎる内容で
一瞬にして顔が青ざめていくのがわかった
『ほ、ほんとに…？』
壱｢嘘つかねぇ｣
『や、やだ…っ。違うことならなんでもするからそれだけは、』
壱｢他のじゃ意味ねぇんだよ。これがいちばん辛いだろ｣
『辛いどころじゃ…』
壱｢ほら、離れたらもう最後だぞ。いいの、そんなんで｣
心底楽しそうに壱馬先輩の口元が
にやぁ〜、と緩む
ぎゅ！と抱きついて
やだやだ、と言うも
壱馬先輩は楽しそうに笑うだけ
…ずっと離さなければいいんじゃないかな
いや、さすがに無理…か
壱｢家に帰るまで、な｣
壱馬先輩がわたしに課した罰ゲーム
それは…
" この旅行が終わるまで俺に触んの禁止 "
というものだった
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北人すきぴ - 更新まってました！！！ (2019年9月9日 18時) (
レス) id: cb30df2db6 (このIDを非表示/違反報告)
Ari - 最高ー！！！ (2019年9月9日 8時) (レス) id: 951d2b0c9b (このIDを非表示/違反報告)
彩夏(プロフ) - 楽しみに待ってました。更新ありがとうございます。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: c3b198d50f (このIDを非表示/違反報告)
はまはま(プロフ) - 先週更新なくて落ち込んでたら今日やったと！！待ってましたよ〜！！先週しなかったから今日大量に…とかないですよね笑笑 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 702b4d3b89 (このIDを非表示/違反報告)
くるくる - あぁぁぁぁぁ！！！ 大好き。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 0cf3778fb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2019年7月14日 21時
