お前だから ページ46
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心臓が痛いくらいに音を立ててる
壱馬先輩の綺麗な瞳で見つめられたら動けないよ
気づけば息を止めてて
壱馬先輩にくすぐられてやっと息をした
壱「死ぬぞ、ばか」
『だっ…て…!』
壱「手伝ってやるよ」
ぐ、と更に近づいた距離
どちらかがほんの少し動いたら
くっついてしまう唇
壱馬先輩を甘やかす、そう決めたんだ
爆発してしまいそうだけど
がんばろう…っ!
そ…っ、と触れたら
触れたところから熱が広がるよう
壱馬先輩がしてくれるみたいに…
舌を出してちょっとだけ壱馬先輩の唇を舐める
そしたら唇を薄く開けてくれて
恥ずかしさを抑えて舌をいれた
壱馬先輩とのいつものキスを思い出しながら
ゆっくりだけど動いてみる
自分で動いてるのに
壱馬先輩の舌に触れる度に
びくって反応しちゃって
キスなんて呼べたもんじゃなかった
溶けそうなくらい、って
どのくらい…?
壱馬先輩からのキスは
触れるだけで溶けそうだけど、
壱馬先輩はそんなもんじゃ無理だよね…
壱馬先輩の首に腕を回したら
急にソファに押し倒されて
激しいキスが降ってきた
自分がするのとは全然違う
頭の中が壱馬先輩でいっぱいになって
熱があるみたいにくらくらする
『かず、ま…せんぱい…っ?』
壱「お前のキスもどかしすぎんだよ…っ、」
『えっ…、も、もういっかいやるから…!』
壱「…いい、お前は俺に甘やかされとけ」
しばらくキスを繰り返してた
壱馬先輩に甘やかされるなんて
何よりもしあわせなことだ
壱馬先輩の全部が愛おしい
あなたが大好き
壱「…余計なことすんな」
『よ、余計でしたか…!?』
壱「いや、遊ばれるお前もおもしろいからいいんだけどさ」
『やっぱり遊ばれてるんですね、わたし…』
壱「なんか、そんな頑張ることねぇっつうか、」
『え?』
壱「俺はお前だから…その、」
『壱馬先輩?』
壱「お前だから…」
珍しく頬をほんのり染めていると思ったら
わたしの耳を手で塞いだ
そしてわたしを見つめたまま
何かを言って手を離す
『なんて言ったんですか!?』
壱「もう言わない」
『気になって寝れないです…』
壱「何があっても爆睡のお前が?」
『それは、その…』
壱「あほが。喉乾いた、お茶持ってこい」
『はぁい…』
キッチンに向かう途中
呟いた壱馬先輩の声は聞こえなかった
壱「お前だから…好きなんだっつの」
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北人すきぴ - 更新まってました!!! (2019年9月9日 18時) (レス) id: cb30df2db6 (このIDを非表示/違反報告)
Ari - 最高ー!!! (2019年9月9日 8時) (レス) id: 951d2b0c9b (このIDを非表示/違反報告)
彩夏(プロフ) - 楽しみに待ってました。更新ありがとうございます。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: c3b198d50f (このIDを非表示/違反報告)
はまはま(プロフ) - 先週更新なくて落ち込んでたら今日やったと!!待ってましたよ〜!!先週しなかったから今日大量に…とかないですよね笑笑 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 702b4d3b89 (このIDを非表示/違反報告)
くるくる - あぁぁぁぁぁ!!! 大好き。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 0cf3778fb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもん | 作成日時:2019年7月14日 21時