フリ ページ35
壱馬side.
おじさんから返事が来たのは2日後だった
手を焼いてる集団らしい
だから絶対にそいつに手は出すなって
何度かやり合って
逮捕まであと一歩になったこともある
俺のじいちゃんの代からずっと追ってて
父さんも関わってたって
男の名前は本庄剛
組の中では下っ端らしく
あまり力はないと
じゃあ…いなくなっても問題ねぇじゃん
ごめん、おじさん
Aが関わってんだ
大人しくなんてしてらんねぇんだわ
最後は…俺一人で、
夜、バイトを終えて翔吾と北人に また明日な と伝えて
Aの家に向かった
あんな腐った家、Aには似合わない
お前は…俺の隣しか似合わねぇよ
本庄剛がいたとしてもいなかったとしても
俺はお前を連れ出してやる
俺のじいちゃんと父さんが関わってたってことは
俺のことも知ってて当然だ
もしかしたら、そのことが原因で
俺とAを離したのかもしれない
見つかんのが嫌ならてめぇが消えろよ
苛立ちながら家まで来たら
どことなくAに似てる女が家に入ろうとしてた
壱「…Aの母親か?」
母「…っ、誰!?」
振り返った女は、目元がAに似てた
壱「…川村壱馬です」
母「…ちゃんとお話するのは初めてね。初めまして」
壱「Aさん迎えに来たんですけど、家にいますよね?」
母「あら…、Aからは別れたって聞いてるわ」
壱「俺、納得してないんで」
母「しつこい男は嫌われるわよ」
壱「娘のことなんも知らねぇクズみてぇな母親もな」
母「なっ…、」
壱「あんたAの何を見てきたわけ?あんたより俺の方がよっぽどAのこと知ってると思うけど」
母「…こんな生意気な子が彼氏だったなんて、娘には失望だわ」
壱「あぁ〜…っ、うっぜ」
母「は…?」
壱「母親面してんじゃねぇぞ、どけ」
狼狽える母親を押し退けて家に入った
すぐ2階にあがろうとしたら
リビングから本庄剛が出てくる
剛「…勝手に入ってきてんじゃねぇぞ、餓鬼」
壱「てめぇこそ組に帰って、下っ端らしくこき使われてろよ」
階段を登ろうとしてた足を掬われて
軽く背中を床にぶつけた
長年続けてきた空手と
昔してたやんちゃのおかげで
喧嘩は強い方だと思う
やり合う音が家中に響いてるはず
Aは部屋にいればいい
絶対迎えに行くから
母親が止めに入ろうとしたのを
本庄剛は殴り飛ばした
こいつ…!
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北人すきぴ - 更新まってました!!! (2019年9月9日 18時) (レス) id: cb30df2db6 (このIDを非表示/違反報告)
Ari - 最高ー!!! (2019年9月9日 8時) (レス) id: 951d2b0c9b (このIDを非表示/違反報告)
彩夏(プロフ) - 楽しみに待ってました。更新ありがとうございます。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: c3b198d50f (このIDを非表示/違反報告)
はまはま(プロフ) - 先週更新なくて落ち込んでたら今日やったと!!待ってましたよ〜!!先週しなかったから今日大量に…とかないですよね笑笑 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 702b4d3b89 (このIDを非表示/違反報告)
くるくる - あぁぁぁぁぁ!!! 大好き。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 0cf3778fb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもん | 作成日時:2019年7月14日 21時