普通じゃない ページ24
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声も出なかった
頭の中ではいくらでも言葉は出てくるのに
それが声となって出せない
お母さんはただニコニコしてるだけ
なん、で…
母｢わたし、知ってるの。Aの彼氏がどんな人か｣
『…、』
母｢娘のことだもん。知りたいって思って当然でしょう？｣
逃げたくなった
しばらく会ってないっていうのに
一体いつどうやって
こわい、何が目的なの…？
母｢顔は確かにかっこよかった。でも、あの子はダメよ｣
『お母さんにそんなこと…言われたくないよ、』
母｢だって剛さんがそう言うんだもの。仕方ないじゃない｣
さっきの…人？
何も関係ないじゃん
どうして見ず知らずの人にそんなこと言われなきゃいけないの
気づけばリビングに戻ってた
変わらず気持ちの悪い貼り付けたような笑顔をしてる本庄さん
『あなたに壱馬先輩のことどうこう言われる筋合いはありません！』
剛｢…言うこと聞けない悪い子なんだねぇ｣
『…え？』
剛｢川村んとことウチは昔から相性悪ぃんだわ。だから近くにいるの嫌なんだよね｣
『どういう、こと…？』
剛｢…聞いてみなよ、大好きな壱馬先輩に｣
『…っ、』
剛｢一週間｣
『え、？』
剛｢一週間やる。その間に別れなかったらお前の" お母さん "も、" 壱馬先輩 "も…どうなるか分かんねぇからな｣
…この人、普通じゃない
お母さんは…この人が普通じゃない人なの、分かってるの？
母｢A、いきなり出て行って何よ…｣
『お、母さん…！』
剛｢Aちゃん、一週間以内に別れるってよ｣
母｢えっ、素直ないい子ね〜！ありがとう、わたしたちのために｣
別れるなんて言ってない
そう思って本庄剛を睨んだら
一瞬だけ、ほんの一瞬だけ
目つきが変わった
身の危険を感じるような目
体の奥から身震いした
逃げるように家を出て
壱馬先輩の家に向かった
電話なんてずっと無視してればよかった
家になんて帰らなければよかった
暑さのせいじゃない嫌な汗が流れる
本庄剛って何者？
川村んとこ、って言ってたけど
壱馬先輩のお家となんか関係してる？
もうすぐ壱馬先輩のお家のマンション
その時、ちょうどバイト帰りの壱馬先輩が横をバイクで通り過ぎた
思わず立ち止まったわたしのとこに
バイクを降りて歩いてきて、じっと見つめた
壱｢…顔色悪い｣
壱馬先輩の手が頬に触れただけで
涙が出そうになった
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北人すきぴ - 更新まってました！！！ (2019年9月9日 18時) (
レス) id: cb30df2db6 (このIDを非表示/違反報告)
Ari - 最高ー！！！ (2019年9月9日 8時) (レス) id: 951d2b0c9b (このIDを非表示/違反報告)
彩夏(プロフ) - 楽しみに待ってました。更新ありがとうございます。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: c3b198d50f (このIDを非表示/違反報告)
はまはま(プロフ) - 先週更新なくて落ち込んでたら今日やったと！！待ってましたよ〜！！先週しなかったから今日大量に…とかないですよね笑笑 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 702b4d3b89 (このIDを非表示/違反報告)
くるくる - あぁぁぁぁぁ！！！ 大好き。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 0cf3778fb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2019年7月14日 21時
