言葉 ページ6
北人side.
玲「ほくちゃんにしては頑張ったじゃん」
北「…やっぱりおれ、頑張ったかな」
玲「頑張った。俺が褒めてやる」
月曜日、初めて一日中Aに会わなかった
予定とかがあるわけでもない日に会わないなんてこと
今まで一度もなかった
でも今は、会えない
会いたくない
おれ、何するかわかんない
玲於さんの言葉に涙が滲んでくる
嫌だな、この歳になって恋愛で泣くとか
超ださい、みっともない
そう思って玲於さんおすすめの日本酒を一気飲み
玲「あっ、お前バカ」
北「玲於、しゃん…」
玲「もう酔ってんじゃん笑」
北「おれ…ほんとは、樹のこと殴ってやりたかった」
玲「…うん」
北「なんで急に出てきたやつにこんな簡単にとられなきゃなんねぇんだよって。ずっと側でAを守ってきたのはおれなのに、おれの方が樹の何倍もAのこと知ってるのにって」
玲「…そうだね」
北「でも…、そんなのただのおれの押しつけだなぁって。気づいたんです」
おれがAの恋愛を邪魔してきた
今日まで出会ってきた何人もの人が
Aを好きになるのをこの目で見てきた
それを阻止してたのはおれ
自分のいいようにしてただけ
傍から見たらたぶんやばい奴
でもそれがおれの幸せだったから
どんなことしてでも繋ぎ止めておきたかったから
いつの間にかこんなに傲慢で自分勝手な奴になってた
北「…おれの本性知られたら、たぶん嫌われる」
玲「そうかなぁ。ほくちゃんが危ない奴なんてもう知ってると思うけど」
北「知りませんよ。おれ、Aの前では猫かぶってる」
玲「あぁ、かわいこぶってるな」
北「…無理してるわけじゃないけど、あぁでもしてないと自分でもどうしようもない独占欲が出てきて、時々おかしくなりそうなんです」
自分が自分でこわくなる
今だって、ちょっとの理性が崩れたら
たぶん樹のこと殴る
なんで手出したの?って
怒りに任せて自我を失う
Aしか…いらないのに
玲「…ちょっと強引かもしんないけどさ」
北「…?」
玲「ほくちゃんも手出しちゃえば?」
北「は…っ!?」
玲「だってまだ付き合ってないんでしょ。Aちゃんから報告あったわけでもないし。魔性の男に流されてるだけかもしれないじゃん」
北「だって、好きって言ったんですよ」
玲「…いつまでも逃げてたらまじで奪われんぞ」
玲於さんの言葉が
重く心に突き刺さった
.
1558人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい(プロフ) - きゃー(≧∀≦)続きが気になる終わり方ですね!気になって眠れない(//∇//) (2019年7月30日 0時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゅらこ(プロフ) - お願いだからほっくんがんばれ〜!って毎日思ってます、ほっくんと結ばれますように^_^!! (2019年7月29日 2時) (レス) id: 50dac2506b (このIDを非表示/違反報告)
@kn(プロフ) - えっ、え、え?!いっちゃんどうなっちゃうの…先が気になりすぎます(>_<;) (2019年7月29日 1時) (レス) id: 7eb5888ca7 (このIDを非表示/違反報告)
マダムムラサキ(プロフ) - コメント見てたら、ちょっと書くのに気が引けたんですけど…実は隠れ樹ファンで笑。もうなんかこの最後のシーンで涙出そうになりました。これからどうなるんかも全然分からないんですけど、なんだか辛い結末が待ってそうで…樹くん…頑張って欲しいです。 (2019年7月29日 0時) (レス) id: 18a8c959c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら(プロフ) - 北人くんまだまだほんとに出番少ない!北人くんの本気みせてほしい!!がんばって!!!!! (2019年7月29日 0時) (レス) id: 2a1bcd5b7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れもん | 作成日時:2019年7月14日 17時