病院 ページ37
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お昼過ぎに
受付の前を通って3人は取引先へ向かった
ほっくんとは目が合ったから
口パクで がんばれ と伝えた
そしたら、目を細めて笑って
小さく頷いた
凪｢…吉野くんとの進展は？｣
『いつも通り、特にないです』
凪｢はぁ…、本当に藤原くんが好き？｣
『何回言わせるんですか…』
凪｢吉野くん派だったから、寂しくて…｣
凪さんには、全部話した
樹くんがわたしと付き合う気はないこと
それでも大事にしてくれようという気持ちは感じること
わたしは…樹くんが好きなこと
凪さんは黙って聞いてくれた
最後まで聞いて、Aちゃんがいいなら何も言わない って
その答えはありがたくもあったけど
少し不安でもあった
それはきっと…後ろめたい気持ちがあるから
ほっくんに言えないのも、それが原因
ほんとはほっくんに隠し事なんてしたくない
ほっくんは何となくわたしの気持ちに気づいてるみたいだけど
自分の口から言わないと意味がない
土曜日、水族館に行った帰りにでも…話そうかな
終業時間が近づいてもほっくんたちは帰ってこなくて
今日はこのまま直帰かな、なんて
でも、ほっくんは車があるから戻ってくるはず
白濱さんはどうなんだろ
ほっくんからの連絡ないかな、って考えてたら
いきなり降り出した雨
凪｢うわ…、こんな強いの？｣
『どしゃ降りですね…』
凪｢折りたたみ傘しかないんだけど｣
『わたしもです、』
凪｢Aちゃんは吉野くんの車があるからいいじゃないの｣
『…ほっくん、傘ないんだ』
玲於さんにいれてもらう、って言ってたけど
さっき見た時には誰も傘なんて持ってなかった
もし、帰りなら…濡れてるんじゃ、
コンビニとかで買ってくるかな
プレゼンがどうなったか
雨は大丈夫か
連絡はこないか
心配ばかり募ってしまう
終業時間を30分過ぎた頃
玲於さんから電話がかかってきた
…珍しいな、なんだろう
『もしも…』
玲｢Aちゃん、連絡遅くなってごめん。今すぐ中央病院来れる？｣
『びょう、いん？』
玲｢北人が…、｣
ほっくんの名前を聞いてから
玲於さんの声は入ってこなかった
すぐに会社を飛び出して
濡れるのも気にしないでタクシーをつかまえる
無意識に玲於さんからの電話を切って
運転手さんに 急いでください…っ と急かした
ほっくんに、なんかあったら…！
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ゆい(プロフ) - きゃー(≧∀≦)続きが気になる終わり方ですね！気になって眠れない(//∇//) (2019年7月30日 0時) (
レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゅらこ(プロフ) - お願いだからほっくんがんばれ〜！って毎日思ってます、ほっくんと結ばれますように^_^！！ (2019年7月29日 2時) (レス) id: 50dac2506b (このIDを非表示/違反報告)
@kn(プロフ) - えっ、え、え？！いっちゃんどうなっちゃうの…先が気になりすぎます(>_<;) (2019年7月29日 1時) (レス) id: 7eb5888ca7 (このIDを非表示/違反報告)
マダムムラサキ(プロフ) - コメント見てたら、ちょっと書くのに気が引けたんですけど…実は隠れ樹ファンで笑。もうなんかこの最後のシーンで涙出そうになりました。これからどうなるんかも全然分からないんですけど、なんだか辛い結末が待ってそうで…樹くん…頑張って欲しいです。 (2019年7月29日 0時) (レス) id: 18a8c959c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら(プロフ) - 北人くんまだまだほんとに出番少ない！北人くんの本気みせてほしい！！がんばって！！！！！ (2019年7月29日 0時) (レス) id: 2a1bcd5b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2019年7月14日 17時
