ひとり ページ22
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北｢はい、樹交代｣
まだキスの余韻が抜けないまま
ほっくんが隣に来た
樹くんとは違う、落ち着く匂い
どうしようもなく鳴り止まない鼓動がこわくて
ほっくんの服をほんの少しだけ、握りしめた
北｢A？こわい？｣
『…ちょっと』
北｢手握っててあげる。あ、膝の上来る？｣
『い、いかない』
北｢え〜笑｣
ほっくんに きゅ、 と握られた手
こわい、って別の意味なのに
A、あれすごいよ〜 って話しかけてくるから
顔を上げたら、ふと感じる視線
ちら、と樹くんを見たら
繋がれたわたしとほっくんの手を見てた
徐々に視線を上に動かして
わたしと目が合う
微笑まれるかも、と思って身構えたのに
ふ…、とそのまま逸らされた
え…？
観覧車を降りて
そろそろ帰んなきゃな〜 って話す2人の会話を聞いてた
ずっと、ほっくんの側を離れずに
樹くんの顔見れない
なんなの、ほんとに
変わらない、前から樹くんに振り回されてる
樹｢あ、帰りは俺が運転します｣
北｢え、お前免許あんの？｣
樹｢持ってます。車買ってないだけで｣
北｢ペーパーじゃん｣
樹｢器用なんで大丈夫です｣
北｢Aに怪我させたらぶっ飛ばしてやるからな｣
樹くんが運転、か…
あっ、じゃあ、じゃあ…！
『ほっくん、後ろ乗って？』
北｢え！？A、助手席行くの！？｣
『ううん、ほっくんと2人で後ろ乗る』
北｢あっ、そういうこと…。焦ったぁ…、うん！乗る｣
…よかった
ほっくんが隣にいてくれたら
あんまり考えずに済む
『ごめん、帰る前にお手洗い寄ってくる』
北｢ひとりで平気？おれもついて…｣
『大丈夫！すぐ戻ってくるね』
北｢あっ、｣
…あからさますぎるかな
樹くんのこと１回も見ないで、ほっくんにだけ言うの
しょうがないよ、
樹くんが急にあんなことするから
お手洗いを済ませて
2人の元に戻ろうとしたら
帽子を深く被った男の人が近づいてきた
男｢あの、これ落とされませんでした？｣
差し出されたのは女性もののハンカチ
『落としてないです』
男｢そうですか…｣
『…では、』
変な雰囲気を感じて
早くその場を去ろうとした
男の人に背を向けたその時
後ろから羽交い締めにされ、口をそのハンカチで押さえられる
男｢じゃあ…お前でいいや｣
男の人の声と共に
わたしの携帯が震えた
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ゆい(プロフ) - きゃー(≧∀≦)続きが気になる終わり方ですね！気になって眠れない(//∇//) (2019年7月30日 0時) (
レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゅらこ(プロフ) - お願いだからほっくんがんばれ〜！って毎日思ってます、ほっくんと結ばれますように^_^！！ (2019年7月29日 2時) (レス) id: 50dac2506b (このIDを非表示/違反報告)
@kn(プロフ) - えっ、え、え？！いっちゃんどうなっちゃうの…先が気になりすぎます(>_<;) (2019年7月29日 1時) (レス) id: 7eb5888ca7 (このIDを非表示/違反報告)
マダムムラサキ(プロフ) - コメント見てたら、ちょっと書くのに気が引けたんですけど…実は隠れ樹ファンで笑。もうなんかこの最後のシーンで涙出そうになりました。これからどうなるんかも全然分からないんですけど、なんだか辛い結末が待ってそうで…樹くん…頑張って欲しいです。 (2019年7月29日 0時) (レス) id: 18a8c959c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら(プロフ) - 北人くんまだまだほんとに出番少ない！北人くんの本気みせてほしい！！がんばって！！！！！ (2019年7月29日 0時) (レス) id: 2a1bcd5b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2019年7月14日 17時
