好き、って顔 ページ13
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資料室ってことは
樹くんと2人になってしまうかもしれないということ
はぁ、やだな
変なことされませんように
距離をとって渡そう
資料室のドアをノックしたら
樹くんの声で はーい？ と聞こえた
…そうだよね、樹くんしかいないよね
『失礼しまーす…』
樹｢Aさん？俺に会いに来たの？｣
『ちっ、違います！これ白濱さんから預かりました！！』
樹｢亜嵐さん？…あぁ、これか。ありがと、Aさん｣
『じゃあ…、仕事に戻ります』
樹くんは資料をコピーしてて
2人の空間にコピー機の音だけが響いてた
樹｢あっ！！｣
『えっ！？』
樹くんがいきなりドアの方を見て大声をあげる
びっくりして思わず樹くんに近づいてしまう
距離とるって決めたはずなのに
樹くんとの距離は一歩分
ドアの方を振り返ったら
動くコピー機と樹くんに挟まれた
樹｢…騙された｣
『え、？ちょっと、ひどい…！』
樹｢だってこうでもしないとAさん逃げるから｣
『誰のせいで、』
樹｢誰のせい？｣
楽しそうに笑う
…遊ばれてる、悔しい
それなのにドキドキと高鳴る胸が、心底疎ましい
『仕事中だからね…っ』
樹｢だからこそさ…ドキドキしないですか？｣
『え…？』
樹｢会社の中で、誰が来るかも分かんない状況で、こんなことしてるの｣
そう言いながら頬に手を添えて
まるで愛おしいものに触れるかのように撫でる
勘違いする
本気だと言う割にガツガツ来ない
樹くんの絶妙な距離感が
わたしをおかしくさせる
前はもっと来てたのに
強引にキスだってしてたのに
樹｢…何その顔｣
『か、お？』
樹｢撫でられんの、気持ちい？｣
どんな顔してるんだろう
くすぐったいようなタッチで
頬を撫でられ続ける
逃げようと思えば逃げれるのに
そうしないのは
あの時、樹くんという枷に絡まったせいだ
まだ、抜け出せないよ
樹｢…そんな顔されたら我慢できなくなります、｣
『どんな、顔…？』
樹｢俺のことが好き、って顔｣
…うそ、そんなのうそだ
『好きじゃない…！』
樹｢…こんなとろけた顔しといてよくそんなこと言えるね｣
『違うってば…っ』
樹｢…人来た｣
近づいてくる2人組の足音
まずいと思って離れようとしたのに
樹くんは動かない
『ちょっと、！』
樹｢…しー、静かにして？｣
囁かれたその言葉に顔をあげたら
優しいキスが降ってきた
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ゆい(プロフ) - きゃー(≧∀≦)続きが気になる終わり方ですね！気になって眠れない(//∇//) (2019年7月30日 0時) (
レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゅらこ(プロフ) - お願いだからほっくんがんばれ〜！って毎日思ってます、ほっくんと結ばれますように^_^！！ (2019年7月29日 2時) (レス) id: 50dac2506b (このIDを非表示/違反報告)
@kn(プロフ) - えっ、え、え？！いっちゃんどうなっちゃうの…先が気になりすぎます(>_<;) (2019年7月29日 1時) (レス) id: 7eb5888ca7 (このIDを非表示/違反報告)
マダムムラサキ(プロフ) - コメント見てたら、ちょっと書くのに気が引けたんですけど…実は隠れ樹ファンで笑。もうなんかこの最後のシーンで涙出そうになりました。これからどうなるんかも全然分からないんですけど、なんだか辛い結末が待ってそうで…樹くん…頑張って欲しいです。 (2019年7月29日 0時) (レス) id: 18a8c959c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら(プロフ) - 北人くんまだまだほんとに出番少ない！北人くんの本気みせてほしい！！がんばって！！！！！ (2019年7月29日 0時) (レス) id: 2a1bcd5b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2019年7月14日 17時
