角砂糖に溶ける夢【北×樹】 (ページ26)

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厄介なやつページ26

北人side.

先輩が息を呑むのがわかった
でも、冗談だと思ってるのかヘラヘラしてる

｢わ、悪かったって…。そんな怒んなよ｣

北｢冗談じゃないですからね。Aになんかしたら先輩だろうが関係ないんで。…てめぇらのこと本気で潰す｣

｢…分かったって、！おい、行こうぜ｣

…まずい、あぁ、

北｢またやっちゃった～…｣

樹｢何をですか｣

北｢うぉっ！？なんだ、樹かよ…｣

樹｢玲於さんに水買ってこいって言われて。たぶん、北人さんの様子見てこいってことなんでしょうけど｣

そう言いながら自販機で水を買う樹

…さっきの見られてたかな

樹｢…で、やっちゃったって、さっきのやつですか？｣

北｢…やっぱ見てた？｣

樹｢ばっちり｣

北｢どっから？｣

樹｢北人さんがゴミ箱殴るとこから｣

北｢あー…、なんかさ、Aのこと遊んでやってもいいかなとか言うからムカついて…。おれ、昔からAのことになると周り見えないって言うか、すごいオーラ出しちゃうっていうか…｣

樹｢…確かにいつもの北人さんじゃなかったですもんね｣

北｢けっこう悩みなんだよねー…。もっと普通にイケメンに Aは俺のなんで！って言いたい｣

樹｢昔からなんでしょ？今更無理ですよ｣

北｢簡単に言うなよなー。あれのせいで高校の時とか二重人格って恐れられて…｣

樹｢それがほんとの北人さんなんじゃないですか？｣

北｢…え？｣

樹｢さっき先輩にしてたみたいな北人さんが本当の姿で、普段Aさんと接している北人さんが仮の姿。Aさんに甘えたいから、一緒にいないとダメなんだって思わせたいから…｣

北｢…なんで樹にそんなこと言われなきゃいけないの？｣

樹｢…客観的に言っただけです｣

北｢言っとくけど…昨日の許したわけじゃないから｣

樹｢…取られる、って思いました？｣

北｢…なに？喧嘩売ってんの、？｣

樹｢宣戦布告です｣

北｢え…｣

樹｢俺、Aさんが欲しいです。北人さんの幼なじみだからって、好きな人だからって、遠慮しない｣

北｢待っ…、え、｣

樹｢絶対…手に入れます｣

北｢お前…ムカつく｣

樹｢北人さんには負けます。ほら、10分過ぎちゃいますよ｣

北｢うるせぇなぁ。生意気｣

樹｢そんな生意気にこれからも指導お願いします｣

北｢…やだ｣

厄介なやつがライバルになっちゃったなぁ…

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