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ごめんなさい、 ページ23

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ウロウロ、6階をうろつく怪しい人
…今のわたし

樹くんに鍵を返さなきゃいけないんだけど
朝はわたしたちより早く出社してたから
何とかお昼に返さなきゃって思って来てみたはいいものの
ほっくんに見つかる可能性があると思うとなかなか顔を出せない

ほっくん、わたしのこと見たら
どうしたの?って必ず来るもん

樹くんに用が、って言ったら
また鬼の目になっちゃう

どうしよう…
会えなかった時のために
一応謝罪とお礼を書いた紙は持ってきたけど

6階のエレベーターホールで
企画部から見えないように覗いてるから
たまに通る人にものすごく見られる

…恥ずかしい、ほんとどうしよ

もう企画部の人に何も言わずに
樹くんに渡してくださいって預けようかな

…いや?その方がリスク高い?
ほっくんに報告される?
鍵なんて預けたら変な噂立っちゃう?

もう〜…、めんどくさい!
誰かに樹くん呼んできてもらおう、そうしよう!

一旦落ち着いて深呼吸して
角を出たら
たまたま歩いてきた誰かとぶつかってしまった






『わぷ…っ、』


「おおっと、ごめんね?あ、受付の…」


『あ、えっと、篠崎と申します…!あの、お願いがあって…』


「うん?何かな」


『えっと、えと…』






樹くんいますか?って
樹くんいたら呼んできて頂けますか?って、聞くだけ

聞くだけ、なのに






『あの…っ、』


「…顔真っ赤だけど大丈夫?」


『ご、ごめんなさい…っ。あの…!…っ、やっぱりなんでもないですぅぅ!!』


「え!?」






コミュ障が…出た…
やっぱり無理だ、
見ず知らずの人にお願いごとするなんて
わたしには100万年早い

早く6階から立ち去りたくて
もう階段で降りようと決意した時
聞き覚えのある声がした

その声に振り向いたら
玲於さんがさっきわたしが声をかけた人と話してる
さっきの人はまだ近くにいるわたしを指さして
指の先にいるわたしを玲於さんが見た

た、助けて玲於さん…っ!






『れっ、玲於しゃん!』


玲「しゃん?笑」


『ちょっと…、ちょっと来てください…!』






玲於さんの返事を聞く前に
腕を引っ張って6階の一番奥にある会議室に入った

玲於さんはびっくりしてたけど
そんなのお構い無し

ごめんなさい、玲於さん…




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設定タグ:THERAMPAGE , 吉野北人 , 藤原樹   
作品ジャンル:恋愛
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れもん(プロフ) - のあさん» そう思ってくれてうれしいです( ; ; ) (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - cさん» まだ終わらないので今後も楽しみにしててください! (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 時雨さん» なりますよね( .. ) まだまだ北人くんはこんなでは終わらないので楽しみにしててください! (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - リオナさん» 今後も読んでくださいね( ; ; ) ありがとうございます! (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - mnyny1さん» ありがとうございます、頑張ります! (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもん | 作成日時:2019年6月15日 19時

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