角砂糖に溶ける夢【北×樹】 (ページ22)

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未来ページ22

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ほっくんは自分の家に戻って
またいつもの時間になったら迎えに来るって

今回の件で
ほっくんの過保護爆発しそう
嫌じゃないけど
ほっくんには自分の時間も大事にして欲しいなぁって思う

シャワー浴びて、身だしなみ整えて
着替えて、準備完了

…わたしのせいで
ほっくんと樹くんの仲が険悪になったりしないよね？
うわ、心配になってきた

ほっくんが来る時間までもう少しある
ほっくんの気持ちが落ち着くように
もっとちゃんとした謝罪を考えた方がいいかな…

考えてたらほっくんからのLINE
ドア開けて～って
あれ、まだ早いのに

『早いね？』

北｢準備終わったから来ちゃった。Aは終わった？｣

『うん、珍しく』

北｢早起きしたからじゃん。仕事中に寝んなよ｣

『寝ませんー』

…もういつも通りのほっくんだ
ちゃんと謝ろうって思ってたのに
ほっくんが普通だと話を切り出しづらい

北｢あ、そうだ｣

『ん？』

北｢おれを怒らせた罰として今週はお出かけ禁止｣

『…え、』

北｢…おれとならいいけど｣

今週…って、週末も入ってるよね？
どうしよう、
土曜日は樹くんと約束しちゃった

でも、今また樹くんの名前出したら
ほっくん口聞いてくれなくなりそう

『…ねぇ、ほっくん』

北｢なに？｣

『土曜日もう約束してあるって言ったら…』

北｢…だれと？｣

『な、なんでもない。うそです、』

ほっくんの目が一瞬で鬼になった

これは樹くんには悪いけど
日にちずらしてもらわなきゃ…

ほっくんが怒ったのはわたしのせいだから
どうか被害が樹くんに及びませんように

北｢そろそろ行こっか。…ふわぁ～、｣

『ほっくんが眠そうじゃんか』

北｢だれかさんのせいで疲れたんだもん｣

『…誠に申し訳ございませんでした』

北｢うそうそ、もう怒ってないって笑｣

しゅん、と思わず肩を落とすと
ほっくんが笑いながら頭に手を乗せた

昔からそう
ほっくんは何かあるとわたしの頭に手を乗せた
手のひらから伝わる温もりにいつも安心して
こうされると笑顔になれた

『ほっくん、ごめんね』

北｢もういいってば｣

『…もっかい頭ぽんってして？』

北｢え…？なんか、改めてやろうとすると…恥ずかしいんだけど｣

『…お願い』

北｢…しょうがないなぁ｣

…すきだな、ほっくん
ほっくんが傍にいない未来が想像できないよ

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