角砂糖に溶ける夢【北×樹】 (ページ3)

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指切りげんまんページ3

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会社に着き、ほっくんはきりっとジャケットを整えた

北｢じゃあ、今日も終わったら連絡するから｣

『うん、待ってる』

北｢絶対ひとりで帰んないでね。いい？わかった？｣

『毎日言わなくてもわかってるって』

北｢はい、約束｣

周りの目も気にせずに
小指をわたしに近づけて
子どもの頃によくやった指切りげんまんをやろうとしてくる

これも、毎日のこと

北｢よしっ、行ってきます！｣

『がんばってね』

手を振ってエレベーターに乗るほっくんを見送った

わたしも着替えてこよ～っと

ロッカールームに向かおうとしたら
後ろから両肩にぽん！と誰かが手を置いた

凪｢朝からいちゃいちゃして～！｣

『凪さん！おはようございます。してないです～』

凪｢早く付き合って。お似合いだから｣

『…いい加減言い飽きないです？笑』

凪｢付き合ってくれるまで言い続けるからね～｣

生まれて一度も染めたことがないという
長い黒髪を高めでひとつにまとめてる
モデルさんみたいな美人の凪(なぎ)さん

わたしと同じ受付嬢なんだけど…
もう月とすっぽん

隣で座ってるの悲しくなるくらい

わたしとほっくんのことえらいお気に入りで
毎日何かなかったの！？と聞いてくる
さっきみたいに早く付き合ってとお願いされたり…笑

美人さんなのに付き合いやすいとても素敵な人

凪｢そうだ、今日から新人来るね｣

『ほっくんともその話しました！もしかしたら教育係になるかも～って』

凪｢そうなの？優秀だからかしら。あのイケメンくんと組んだらモテまくりだろうなぁ｣

『あのイケメンくん？』

凪｢知らないの？噂になってるのよ。新人研修の時にすごいイケメンがいる！って騒がれたって｣

『知らなかったです…』

そんな話をしながら着替え終わり
受付の席につく
PCの電源をいれ、今日来客される方などの確認をして始業時間10分前

割と大手の会社でいろんな部署があるから
受付と言っても意外と忙しくさせてもらってる

凪さんもいるし、2年目ともなれば
割と自信を持って仕事できてる

？｢あの…｣

『はい！』

？｢今日から働かせて頂く者なんですけど…｣

『部署お伺いしてもよろしいですか？』

？｢企画部です｣

あ、ほっくんと同じだ

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