ハンカチ ページ37
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死角になってて見えなかった
奥の小会議室を覗くと
ガラス張りの仕切りから2人の真剣な姿が見えた
ほっくんは後ろ姿だけど
玲於さんは横顔が見える
ちら、と玲於さんがこっちを見る
おっ!という顔をしたから ぺこ と頭を下げたら
ほっくんの肩を叩いてわたしの方を指さした
振り向いてわたしと目が合ったほっくんは
勢いよく立ってガラス張りの仕切りにぶつかった
玲於さんはそれを見て大爆笑してる
わたしは怪我がないかひやひやしちゃう
ドアを開けて出てきたほっくんは
うれしそうに笑いながら駆け寄ってきた
北「ほんとに来てくれた!」
『行くって言ったもん。差し入れ買ってきたよ』
北「玲於さんに渡さなきゃ。ありがとう!」
小会議室にお邪魔して
玲於さんに挨拶をした
シュークリーム買ってきました、って言ったら
すごい喜んでくれて
ほっくん待ってる間ここにいていいよって
玲於さんも凪さんと同じで、優しい
玲「うわ、これうっま」
『会社のすぐ近くのケーキ屋さんのなんですよ』
玲「へぇ〜、知らなかった。Aちゃんのおかげで頑張れるわ」
『よかった…。あの、ほんとにわたしお邪魔じゃないですか?』
玲「聞かれて困ることもないし、癒されるからいていいよ。むしろいてくれた方がほくちゃんががんばれるだろうし、な?」
北「もちろんです。全力です」
待ってる間は
とにかく2人の邪魔にならないように
存在を消して見守ってた
いつもは2人ともにこにこして接しやすいけど
仕事となると違う人みたいにキリッとしてる
かっこいいな、
何かに真剣な人ってかっこいい
自慢できる幼なじみだなぁってほっくんを見てたら
ふと唇が目に入った
昨日のことを思い出して
一気に顔に熱が集まる
ほっくんが真剣な時に…
なんてこと思い出してるんだ、わたし…!!
玲「ここまでやれば大丈夫だろ。明日データまとめよ」
北「はい!ありがとうございました。A、帰れるよ〜…って、どうした?」
『なんでもない…』
顔赤いのバレないように
ハンカチで隠してた
こっちの方が怪しいよね
でも、こうでもしてないと不謹慎だもん
玲「ほくちゃん、お疲れ。Aちゃん差し入れありがと!」
『あっ、玲於さんお疲れさまでした!こんなので良かったらいつでも買ってきます』
北「…顔赤くない?」
あ…、玲於さんに挨拶するのに思わずハンカチとっちゃった
バレちゃった…
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れもん(プロフ) - のあさん» そう思ってくれてうれしいです( ; ; ) (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - cさん» まだ終わらないので今後も楽しみにしててください! (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 時雨さん» なりますよね( .. ) まだまだ北人くんはこんなでは終わらないので楽しみにしててください! (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - リオナさん» 今後も読んでくださいね( ; ; ) ありがとうございます! (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - mnyny1さん» ありがとうございます、頑張ります! (2019年7月14日 18時) (レス) id: 670a6ca50d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもん | 作成日時:2019年6月15日 19時