角砂糖に溶ける夢【北×樹】 (ページ13)

今日:27 hit、昨日:18 hit、合計:621,086 hit

ライバル？ページ13

北人side.

北｢走ったら追いつきますかね！？｣

玲｢もう無理。さっき樹から着いたって連絡来たし｣

北｢あぁー…、もう、やらかした｣

まさかの展開だった
樹があそこで名乗り出るなんて思わなかった

だってあの樹だよ？
俺、他の人間に興味ないんで
みたいにスカしてる奴だよ？

そんな奴が、Aと一緒に…

玲｢ほんとさぁ～、いい加減にしないといつ誰にとられるか分かんねぇよ？｣

北｢…何をですか？｣

玲｢Aちゃんだよ｣

北｢あぁ、A…って、知ってたんですか！？｣

玲｢え、逆に知られてないと思ってたの？アホか、普通気づくだろ｣

ま、じか…
AA言い過ぎてたから
誰も知らないと思ってた

もしかして玲於さん以外も？
…いや、ないか
会社ではあんまり玲於さん以外と一緒にいないし

玲於さんにしかAのこと話さないからな

玲｢樹、ライバルになるかもなぁ｣

北｢ま、じで…｣

玲｢だってびっくりしなかった？あの樹が｣

北｢正直、え？って思いました｣

玲｢彼女いないって言ってたし。もしかしたらAちゃんがタイプだったのかも｣

北｢むりむりむりむり。いやです｣

玲｢この俺が気遣ってAちゃんのこと歓迎会呼んだのに、とられちゃ意味ないかんな｣

北｢え…、あれ、おれのためだったんですか？｣

玲｢当たり前じゃん。企画部に知り合いなんていないんだから北人のとこに行くっしょ。だから呼んだんだよ｣

北｢玲於さんがAのことからかって遊んでるんだと思ってました…｣

玲｢いや、お前の中での俺のイメージどんなよ｣

北｢ありがとうございます、玲於さん。絶対、樹にはとられません｣

玲｢ん、応援してる｣

優しい、優しすぎる
玲於さんは出会った時から優しかった

初めてのことだらけで緊張してたおれに
冗談交じりにたくさん話しかけてくれて
分かりやすく説明してくれて
そんな玲於さんがすぐにだいすきになった

北｢玲於さん｣

玲｢んー？｣

北｢すきです｣

玲｢…ごめん、俺そっちじゃないから｣

北｢そこは素直にありがとうって言ってください｣

玲｢はいはい、ありがとーう｣

玲於さんが応援してくれてるんだ
絶対大丈夫

樹のことはよくわかんないけど
ライバルだとしても
Aは渡さない

.