アソビゴコロ 〜Wedding？〜２【川村壱馬】

1週間 ページ46

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『旅行！？』


壱｢バイト先の店長が連れてってくれるんだと｣


『何泊…？』


壱｢1週間。まぁ、旅行って言っても海の家？ってやつ手伝わなきゃいけねぇらしいけど｣


『1週間も…壱馬先輩に…会えないの…？』






しぬ、そんなのしぬ
数時間だけでも会いたくて仕方なくなるのに
1週間も壱馬先輩がいない場所で過ごさなきゃなんて…
耐えられる気がしない






『熊城A…、壱馬先輩に会えない時間が長すぎたため…死亡…』


壱｢…何言ってんだよ。お前も行くんだよ｣


『そっか、わたしも…えぇ！？』






壱馬先輩とラブラブ(勝手に思ってる)な生活を送ってたら
季節は夏になってた
7月に入って、世は祭りだ海だと騒がしくなってくる

8月に壱馬先輩が旅行に1週間も行くと聞いて
干からびそうになってたのに
わたしも行くとはどういうこと！？






壱｢翔吾と北人が…Aがひとりで寂しがるんじゃないか って言って、。俺は置いてっても良かったんだけど｣


『岩谷先輩と吉野先輩、神様！絶対行きます！！お手伝いでも何でもします！！！』


壱｢…お前、忘れてないよな｣


『え？』


壱｢期末テスト。中間みたいに1個でも70点とかとってみろ。置いてくからな｣


『えぇ〜…！』






そう、
壱馬先輩と同じ大学に行くには
全教科80点以上はとらないと厳しいって言われた

壱馬先輩に勉強を見てもらってる以上
頑張るしかない

中間は英語以外…何とか80点台だったけど…
古典なんて96だったからね！？
好きだからっていうのもあるけど！！
ちょっとくらい褒めてほしいもん！！

期末テストまであと1週間
時間はない
恋にうつつを抜かしてる場合ではない






『熊城A…！壱馬先輩とラブラブな夏を過ごすために精一杯頑張ります！』


壱｢勝手にやってろ｣






冷たい…






『岩谷先輩とかに…勉強教えてもらおうかなぁ』


壱｢はっ…？｣






壱馬先輩がだめなら
わたしには頼れるお兄ちゃんがいるじゃんか

会えてないし、岩谷先輩に連絡してみよ…






壱｢…何が分かんねぇの｣


『え？教えてくれるんですか？』


壱｢俺に分かんねぇことないから。しょうがねぇから教えてやるよ｣


『ほんとっ？やったぁ、壱馬先輩ありがとうございます！』






岩谷先輩にも会いたかったけど…
壱馬先輩が教えてくれるのが
やっぱりいちばんうれしい！




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