アソビゴコロ 〜Wedding？〜２【川村壱馬】

何回も ページ18

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壱｢お前は他人のこと考えすぎ｣


『だって…』


壱｢言っとくけどあいつ、お前に会いたがってたから。2人にするのほんとはむかつくけど…。あいつなら間違いねぇし｣


『吉野先輩が、』


壱｢…お前は自分が考えてるより思われてるよ、みんなから｣






ぽん、と頭に手を乗せて
柔らかく撫でてくれた

胸に広がる愛しさを噛み締めて
ありがとうございます、と伝えた

壱馬先輩はさり気なくわたしのカバンを持って
手を繋いで下まで一緒に来てくれた

わたしの顔を見ないあたりが
照れてるんだなぁって伝わってきて
バレないように口パクで 好きです と呟いた






北｢きゅまちゃん！！｣






マンションを出ると
車に寄りかかってスマホをいじる吉野先輩が目に入った

目が合うときらきらした笑顔を見せて
駆け寄ってきた

だけど繋がれた手を見て
むぅ、と頬をふくらませる






北｢…なんで朝から見せつけてくんの？｣


壱｢Aは俺のだから問題ねぇだろ｣


北｢うざ！そういうとこほんとうざ！！｣


壱｢お前も朝からぎゃんぎゃんうるせぇよ。…頼んだ、Aのこと｣


北｢何なら帰りも迎え行くけど｣


壱｢頼んでねぇよ、ばーか｣






久しぶりに2人の仲良しが見れて
思わずにこにこしてしまう

そんなわたしを見て
また4人で遊ぼうね、って
吉野先輩が言ってくれた

壱馬先輩とわたしと吉野先輩と岩谷先輩

うれしい、うれしすぎて頬が下がらない






『行ってきます、壱馬先輩』


壱｢おぅ、今日帰りは？｣


『樹くんはバイトみたいで…。慎くんが一緒に』


壱｢慎か…。心配だな…｣


北｢だからおれ行くよって。今日バイトいれてないし｣


壱｢今日こいつ21時までバイトあるけど行けんの？｣


北｢学校からカラオケまで送って、あがる時間まで久々にヒトカラでもしてようかな〜｣


壱｢じゃあ、北人頼んだ。慎には俺から連絡しとくから｣


『わ、わかりました…。吉野先輩、お願い致します！』


北｢お願いされました！｣






吉野先輩の車に乗って学校へ出発
3ヶ月ぶりくらいの吉野先輩は
何だかちょっと大人びた気がした






北｢最近さぁ、壱馬の過保護増してない？なんかあった？｣


『あ…、実は…』






詳細までは話さずに
ストーカーがいるかもしれない、という話だけした

吉野先輩は心底びっくりしてて
何回も 大丈夫？大丈夫なの！？ って心配してくれた




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