厄介な ページ42
壱馬side.
壱｢…ふぅん｣
翔｢必要なら調べるけど｣
壱｢いや、いい｣
結局帰ってこなかったあいつの弁当箱を教室に持って帰ったら
フラれた！？ って茶化してきた北人と翔吾
ちげぇよ って一蹴して、翔吾に奏のこと聞いた
特別話があがるような目立つ奴じゃないって
どうせ怒られて昼休みの時間がなくなったのであろうクマ野郎の弁当箱をカバンに突っ込みながら話を聞いてた
ただのA好きってことね
てか、あいつ…戻れないんだったらLINEしてこいよ
…あ、結局LINE持ってねぇじゃん
はぁ〜…、だる
午後の授業を終えて、外を見たら昨日と同じような土砂降り
昼は晴れてたのにな
夕立ってやつ？
また傘パクんなきゃなー って考えながら
下駄箱に向かってたら 先輩、って小さく俺を呼ぶ声
…あいつじゃねぇな
声がした方に顔を向けたら
誰だか知らない女
妙にもじもじしてる女の後ろには友だちであろう奴が２人
…出た、最近なかったのにな
Aのこと玩具にしてから
女｢あの、わたし先輩のこと好きです…！｣
壱｢ありがとう。…で？｣
女｢え、？｣
壱｢君は何したいの？｣
女｢え、と…よかったら…お付き合い、とか…｣
壱｢…あぁ、そう｣
いつもは嫌われるために最初にAにしたみたいなことしてたんだけど
今日はこの後にあいつに会うと思うと何だか気が引けた
壱｢ごめん、今厄介な玩具抱えてんだよね｣
女｢えっ…｣
壱｢だから、諦めて｣
女｢っ…！｣
ぽろ、と涙を流して走り去って行った
…まぁ、間違ってねぇし？
俺に従順ですぐ不安になって泣く厄介な玩具
女の涙なんて見慣れてて何にも思わないのに
クマ野郎の涙は何か…違うんだよな
ずいぶん変わったな、なんて自分に苦笑いしながら
方向を変えてまた下駄箱に向かおうとしたら
目の端に映った名字の割に小さい体の奴
柱の影に隠れてるつもりなのだろうか
地毛だという淡い栗色のストレートの髪が隠れる時に揺れて見えた
壱｢…A｣
名前を呼べばびくっと小さな肩が揺れるのが見えた
そーっと出した顔には不安が見え隠れ
壱｢…なに｣
『い、今の…告白ですか？』
壱｢そうだけど｣
『おっ…おっけーしたんですか…っ？』
この俺がOKするとでも？
今にも泣きそうなAに近づいて頭に手をやる
潤んだ瞳で見上げる姿は小動物以外の何物でもない
壱｢厄介な玩具抱えてるから断った｣
.
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美憂(プロフ) - この作品大好き (2021年1月22日 19時) (
レス) id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
yamizukikarenn - 色んな占ツク見てきたんですけどけどアソビゴコロが一番ドキドキしました！ (2018年8月23日 19時) (レス) id: fbfe464041 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 名無し65908号さん» お返事遅くなってごめんなさい。運営側にフラグ立てられてしまったのでどうすることもできず...。アプリではなく、サイトから見れば読めると思います...！ (2018年8月23日 14時) (レス) id: 0779bc8679 (このIDを非表示/違反報告)
名無し65908号(プロフ) - パート2のR18解除してほしいです、、。なんかスマホで見れなくなっちゃって(泣) (2018年7月8日 0時) (レス) id: 2d9b7a0d09 (このIDを非表示/違反報告)
しをちゃ(プロフ) - ｷｬ───(*ﾉдﾉ)───ｧキュンキュンします！続き楽しみに待ちます！ (2018年4月4日 20時) (レス) id: 2f52667945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2018年1月17日 2時
