悲しみと怒り ページ40
壱馬side.
ドアが開いたことに気づいてないAの耳を舌でいじりながら
開いたドアの方に目を向ける
そしたら、奏がびっくりした顔で俺たちを見てた
…ふぅん、こんな所まで探しに来ちゃうんだ
奏｢A！何してんだ！｣
『えっ…、そうちゃ…！？』
近づいてきて、Aの腕を引こうとしたから
すんでのところでAを強く抱きしめた
そしたら とろん… とした瞳で見上げてくるA
こいつ、何もわかってないな…
奏｢Aを離せ｣
壱｢は？｣
奏｢A、松山先生が呼んでたぞ｣
『え？うわ…、英語のプリントほぼ白紙で出したからかな…』
ほぼ白紙…？
なんだ、こいつアホだと思ってたら本物のアホだったのか
こみ上げる笑いを我慢できなくて声を出して笑えば
不思議そうに見上げてきた
壱｢行けよ、怒られに｣
『う…壱馬先輩…』
行きたくない、と聞こえてきそうな表情
怒られるから嫌なのかと思い込んでたけど
俺の胸に顔を埋めて擦り寄ってくる様子を見たら
どうやら俺から離れたくないらしい
名前を呼んで顔を上げさせたら
一緒にいたい という感情が強く伝わってきた
まだ濡れた唇にキスを落として離れたら
離れる俺を追いかけるように近づいてきてまた唇を合わせた
柔らかい髪に手を差し込んで頭を固定して
息つく暇もない程のキスをすれば
鼻から抜ける甘い声が青空に消えていく
『ふっ…ん、はぁっ…かず、ませ…っ』
壱｢俺はもっとしてもいいけど…、早く先生のとこ行かないとずっとあいつに見られたまんまだぞ？動く気ないみたいだし｣
『あいつ…？っ、そうちゃん…！』
とろけた顔が一瞬で強ばった
いるの忘れてたって顔
焦ったように立って奏に近づく
『あっ、あのわざわざありがとう！行ってくるね！！』
わざとらしく大きな声を出して
覚束無い足で屋上を出ていった
階段を降りる音も何だか覚束無い様子
大丈夫かよ…
奏｢…遊びならやめてください｣
壱｢遊び？｣
奏｢Aのこと弄んで…いい加減にしろって言ってんだ｣
壱｢悪いけど弄んでるつもりはない｣
奏｢嘘つくなよ。Aの気持ち知ってる癖して…！｣
壱｢あいつは自ら望んで俺のそばにいるんだよ。文句あんなら直接あいつに言えばいいだろ｣
奏｢言ってるよ！言ってるけど…｣
そう言う奏の顔は、悲しみと怒りが混ざってた
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美憂(プロフ) - この作品大好き (2021年1月22日 19時) (
レス) id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
yamizukikarenn - 色んな占ツク見てきたんですけどけどアソビゴコロが一番ドキドキしました！ (2018年8月23日 19時) (レス) id: fbfe464041 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 名無し65908号さん» お返事遅くなってごめんなさい。運営側にフラグ立てられてしまったのでどうすることもできず...。アプリではなく、サイトから見れば読めると思います...！ (2018年8月23日 14時) (レス) id: 0779bc8679 (このIDを非表示/違反報告)
名無し65908号(プロフ) - パート2のR18解除してほしいです、、。なんかスマホで見れなくなっちゃって(泣) (2018年7月8日 0時) (レス) id: 2d9b7a0d09 (このIDを非表示/違反報告)
しをちゃ(プロフ) - ｷｬ───(*ﾉдﾉ)───ｧキュンキュンします！続き楽しみに待ちます！ (2018年4月4日 20時) (レス) id: 2f52667945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2018年1月17日 2時
