命令 ページ48
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『わたしは寒くないので！壱馬先輩がお先に！』
壱｢だめ｣
『だ、だめって言われましても…』
壱｢なぁ｣
甘くなった壱馬先輩の声に
覆った手の指を開いて目だけを覗かせれば
わたしを抱きしめてる腕に引っかかるだけになってるYシャツと筋肉質な体が見えた
『ふぇ…っ！？』
壱｢お前が逃げようとするから脱げないんだけど。あー、風邪ひきそ｣
『え…っ』
壱｢なんか寒気するし…、やばいな、風邪ひいたら学校行けねぇや｣
『そ、そんな…っ』
壱馬先輩とお昼を食べることしかわたしの楽しみがないと言うのに…
壱馬先輩に会えない学校なんて
甘いものがこの世にないと同じこと…
そっと壱馬先輩の腕を離して、その場に留まれば
いい子じゃん と口角を上げた
どくんっ… と胸が締め付けられる
こんな魅力的な人、きっとどこ探しても見つからない
壱馬先輩がズボンのベルトに手をかけたから
思わず視界に入れないように背中を向けた
そしたら後ろからするりと腕が伸びてきて
冷たい体がわたしに密着した
壱｢早く脱げよ｣
『やっ、むり…！』
壱｢入んないつもり？｣
『だ、って…恥ずかしい、』
壱｢…ふっ、｣
耳元で息を含んだ笑い
思わず身をよじれば気を良くしたのか
吐息混じりの声で囁く
壱｢いいだろ、別に。俺に見られんの初めてじゃないんだし｣
『…っ、！』
確かに…初めてじゃない
最初に会った時も、襲われそうになって助けてくれた時も見られてる
だけど、あの時は服着たままだったし…
お風呂なんて何一つ衣類を纏わないところ…
『やっ…！むりです〜…！』
壱｢…命令、きけないん？｣
突然低くなった声と変わった話し方
その言葉はわたしの心を捉えて離さなかった
壱馬先輩の玩具なわたしにとって
命令は絶対だから
ここで拒否すれば、捨てられるかもしれない…ーー
『ぬっ、脱ぎます…！』
壱｢当たり前｣
震える指でリボンを取って前のチャックを下ろし終わった時に開いた浴室のドア
え、え…壱馬先輩もう脱いだの！？
確認しようと見た時には既にドアは閉められてしまった
ど、どうしよう
ほんとに一緒に入るの…！？
男の人とお風呂入るのなんて初めてだよ〜…！
脱ぐのをためらってたら まだ？ ってイラついたような声
『いっ、今から行きます！』
威勢のいい声に先輩が笑ったことにも気づかずに
全部脱ぎ去ってドアに手をかけた
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美憂(プロフ) - この作品大好き (2021年1月22日 19時) (
レス) id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
yamizukikarenn - 色んな占ツク見てきたんですけどけどアソビゴコロが一番ドキドキしました！ (2018年8月23日 19時) (レス) id: fbfe464041 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 名無し65908号さん» お返事遅くなってごめんなさい。運営側にフラグ立てられてしまったのでどうすることもできず...。アプリではなく、サイトから見れば読めると思います...！ (2018年8月23日 14時) (レス) id: 0779bc8679 (このIDを非表示/違反報告)
名無し65908号(プロフ) - パート2のR18解除してほしいです、、。なんかスマホで見れなくなっちゃって(泣) (2018年7月8日 0時) (レス) id: 2d9b7a0d09 (このIDを非表示/違反報告)
しをちゃ(プロフ) - ｷｬ───(*ﾉдﾉ)───ｧキュンキュンします！続き楽しみに待ちます！ (2018年4月4日 20時) (レス) id: 2f52667945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2018年1月17日 2時
