止まって涙 ページ44
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奏｢いつまで降るんだろうねー。この雨｣
『…』
奏｢A、折りたたみ傘持ってきた方がいいよ。誰かに貸しちゃった時に使えるようにさ｣
『…うん』
そうちゃんの傘にいれてもらって、２人で並んで歩く
いっぱいお話してくれるけど
いまいち話が頭に入ってこない
…ほんとは、壱馬先輩と帰りたかった
壱馬先輩が傘持ってくれて、雨の音聞きながら壱馬先輩の横顔を盗み見るの
｢何見てんだよ｣って怒られて、｢好きです｣って言ったら
｢知ってる｣って呆れて笑う壱馬先輩と一緒にいたかった
奏｢A、ごめんって…。でも、ほんとのことかもしれないだろ？｣
壱馬先輩が腕を広げてくれた時
抱きつきたくて仕方なかった
そんな時そうちゃんから言われた言葉
" きっと…めんどくさいよ "
って
…当たり前だよね
わたしは玩具であって彼女じゃない
家も反対方向だって昨日わかっちゃったし
もう壱馬先輩とは一緒に帰れない
…それでも、１回くらい、壱馬先輩と相合い傘してみたかったなぁ
奏｢…なぁ、もうやめろって。あの人のこと好きでいたってしょうがないよ｣
『…わかってる』
奏｢わかってるなら、｣
『わかってるけど…ごめんなさい。壱馬先輩しか好きじゃないの…』
奏｢A、｣
『壱馬先輩のこと初めて見た時からずっと…先輩のことしか見えないの…っ』
堪えきれずに零れ落ちた涙
ずっとずっと、好きだった
雲の上の存在だと思って、話しかけることさえ叶わないと疑わなかった壱馬先輩
でも今は、そんな先輩の玩具という立場になれて
他の人ができないようなことができてる
一生このまま離れたくないけど
壱馬先輩が飽きたと
もういらないと言うのなら
わたしはそれに従うだけ
『わたしにとって壱馬先輩が全てなの…！そうちゃんが心配してくれてるのは伝わってる、ありがとう。でもね、好きでいたい…っ』
俯いた時に見えたそうちゃんが傘を持つ手に力を入れたとこ
ごめんね、
壱馬先輩への気持ちだけは…どうしても消せないから
涙を止めようと下唇を噛んだ時、バシャバシャと水を蹴る音がした
振り向く前に感じた手首を掴む濡れて冷たくなった手
奏｢お前、何しに…っ｣
壱｢悪い、約束守れそうにねぇや｣
お願い、止まって涙
霞んで先輩の顔が見えないよ
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美憂(プロフ) - この作品大好き (2021年1月22日 19時) (
レス) id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
yamizukikarenn - 色んな占ツク見てきたんですけどけどアソビゴコロが一番ドキドキしました！ (2018年8月23日 19時) (レス) id: fbfe464041 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 名無し65908号さん» お返事遅くなってごめんなさい。運営側にフラグ立てられてしまったのでどうすることもできず...。アプリではなく、サイトから見れば読めると思います...！ (2018年8月23日 14時) (レス) id: 0779bc8679 (このIDを非表示/違反報告)
名無し65908号(プロフ) - パート2のR18解除してほしいです、、。なんかスマホで見れなくなっちゃって(泣) (2018年7月8日 0時) (レス) id: 2d9b7a0d09 (このIDを非表示/違反報告)
しをちゃ(プロフ) - ｷｬ───(*ﾉдﾉ)───ｧキュンキュンします！続き楽しみに待ちます！ (2018年4月4日 20時) (レス) id: 2f52667945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2018年1月17日 2時
